解説:コスプレトレンド 「ガンダムSEED FREEDOM」や「ドラクエ3」リメークが人気 今年はどうなる?
配信日:2025/01/03 17:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレイベントでは、会場を彩るコスプレーヤーの衣装を通して、旬の作品を分析できるところも、参加する上での醍醐味(だいごみ)の一つだろう。2024年のコスプレのトレンドを振り返りつつ、2025年の注目のコスプレを予想する。
◇リメークコスプレが人気
コミックマーケットをはじめ、ニコニコ超会議や世界コスプレサミット、東京ゲームショウなど、2024年はさまざまなコスプレイベントを取材したが、どの会場でも圧倒的に多かったのは、スマートフォンゲームのキャラクターに扮(ふん)するコスプレーヤーだった。
「勝利の女神:NIKKE」「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」「崩壊:スターレイル」といったおなじみのタイトルに加え、同年7月にリリースされた「ゼンレスゾーンゼロ」も人気が高く、これらのヒロインに扮したレイヤーたちが続々と集結。中には同じ作品のレイヤー同士で集まり、“併せ”を楽しむグループの姿も見られた。
昨年は人気ゲームのリメーク作品も多数リリースされており、「ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン」やHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の発売時期には、それらのコスプレでイベントに駆け付けるレイヤーも多かった。
また、昨今のeスポーツの盛り上がりを受けて、対戦格闘ゲームのコスプレ人気も再燃。現在大ヒットしている「ストリートファイター6」に続き、2025年には「餓狼伝説」シリーズの約26年ぶりとなる最新作「餓狼伝説 City of the Wolves」も発売されるので、年明け以降、こちらのキャラに扮するレイヤーも徐々に増えていくことが予想される。
◇アニメの放送開始に合わせてコスプレ
アニメ作品では、2024年1月に劇場公開された「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」をはじめ、「葬送のフリーレン」「怪獣8号」「推しの子」「キン肉マン」「2.5次元の誘惑」「ダンダダン」「BLEACH」など、シーズンごとにヒットしたタイトルは総じてコスプレ人気も高く、イベントでも扮するレイヤーが多かった。
中にはアニメ化が発表されたときから、コスプレをすることを楽しみにしていたというレイヤーもいて、そうした面々はイベントにも自作の衣装を着こなして参加。「アニメの放送開始に合わせて衣装を作ったんですけど、実際に動いている姿を見ると、造形でやり直したい部分が出てきて……。作り直して、別のイベントでもう一度お披露目したいです!」といった意見を聞くこともあった。
昨年3、4月に実施されたイベントでは、マンガ家の鳥山明さんの訃報を受けて、「ドラゴンボール」などのキャラクターに扮したコスプレーヤーが大勢参加。「シティーハンター」がNetflixで実写ドラマ化されると、合わせて同作のコスプレでイベントに遊びに来ていた親子レイヤーもいて、いずれの参加者も作品愛あふれるコスプレで会場を沸かせていた。
2025年はさまざまな注目アニメが控えており、放送に合わせて、各作品のキャラクターに扮するレイヤーも急増することが予想される。1月より放送開始の「SAKAMOTO DAYS」や、「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」をはじめ、気になるアニメ作品が目白押しなので、それらもチェックしつつ、コスプレ界隈ではどの作品に人気が集中するのか?を継続して追いかけていきたい。
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB