ソムタム田井のコスプレリポート:「スト6」“ジュリ”レイヤーのこだわり 6つに割れた腹筋を再現
配信日:2024/12/29 20:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、9月26~29日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」で見つけた、「ストリートファイター6(スト6)」のジュリに扮(ふん)するコスプレーヤー、柳丸さん、ramiさん、てりさん。
昨今のeスポーツの盛り上がりを受けて、コスプレイベントでも対戦格闘ゲームのキャラクターに扮するレイヤーは増加の傾向にある。その中でも「スト6」はもっとも人気の高いタイトルで、「TGS」にも大勢の「スト6」レイヤーが参戦。各所で写真撮影や交流を楽しんでいた。
今回写真を撮らせてもらった三者は、いずれもテコンドーの使い手である女性格闘家のハン・ジュリのコスプレだが、同じキャラクターであっても注力するポイントは人それぞれで、柳丸さんは体づくり、ramiさんは小道具の制作、てりさんはウイッグの造形にこだわったという。
「今回は企業ブースのお手伝いで参加したので、衣装とウイッグは用意していただいたものになります。それ以外で私にできることは何だろうと考えた結果、格闘ゲームキャラにふさわしい体づくりだ……という結論に達して。ひたすら体を鍛えて、腹筋を6つに割ることに成功しました。ジュリは足を高く上げるなど、動きのある、柔らかいポーズが特徴的なキャラクターなんですけど、ブースの撮影タイムでは『アクションの多い撮影になりますのでご注意ください!』というアナウンスが流れて。イベントのコスプレ撮影で、そういったアナウンスは今まで聞いたことがなかったので、ちょっと面白かったです」(「ストリートファイター6」ハン・ジュリ/柳丸さん)
「注目していただきたいのは、紙粘土で制作したスマホカバーです。似たデザインのものが見つからなかったので、自作で用意しました。それとジュリは表情が独特なので、撮影時は笑い方だったり、目線を向ける先にもこだわりました。格闘スタイルがテコンドーということもあり、脚を上げるポーズの再現もこだわったポイントです」(「ストリートファイター6」ハン・ジュリ/ramiさん)
「ジュリは脚技を得意とするキャラクターなので、脚の装飾にサンダルを通すことで脚が長く見えるように工夫しました。また、ウイッグのツノ髪部分の装飾は縄跳びの紐を使って作成したのですが、いい具合に本家のぷにぷに感を出せたような気がします」(「ストリートファイター6」ハン・ジュリ/てりさん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB