ソムタム田井のコスプレリポート:「餓狼伝説」“B.ジェニー”レイヤー 体を鍛えて露出度高めドレス
配信日:2024/12/28 21:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、9月26~29日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」で見つけた、「餓狼伝説 City of the Wolves」のB.ジェニーに扮(ふん)する白銀みやさんと、「ヴァンパイア」シリーズのリリスに扮するとよ様さん。
「TGS」といえば、イベントの趣旨に合わせて、コスプレーヤーもほとんどがゲームキャラのコスプレで参加している……という点も、特徴的なポイントの一つ。昨今のeスポーツの盛り上がりを受けて、同イベントでも対戦格闘ゲームのコスプレ人気は高く、新旧さまざまな“格ゲー”キャラに扮したレイヤーが集結。同じタイトルのキャラクター同士で集まり、集合写真の撮影や交流を楽しんでいるグループの姿も見られた。
白銀みやさんが扮するB.ジェニーは、2025年4月24日発売予定の「餓狼伝説 City of the Wolves」に登場するキャラクター。本作は1990年代にリリースされた対戦格闘ゲーム「餓狼伝説」の約26年ぶりとなるシリーズ最新作で、同作にはコスプレ界隈でも根強い人気を誇るキャラクター、テリー・ボガードや不知火舞らも登場。発売に合わせて、同作のキャラに扮するレイヤーも徐々に増えていくことが予想される。
そんな“流行先取り”のゲームコスプレで「TGS」に参加していたみやさんは、自作で用意したという衣装の各部位にさまざまなこだわりを詰め込んだと話す。
「こちらのドレスは自作で用意したもので、サイズ感など全体的なバランスに気をつけました。写真だとちょっと分かりにくいですが、背中が大きく開いたデザインになっているので、きれいに着こなせるように体づくりも頑張りました。その他の装飾にもこだわりがあって、両腕の腕輪はすぐにズレ落ちそうなデザインですが、実は手首の位置に固定していて、どんなポーズを取ってもズレない仕様になっています。パンプスも設定資料と同じデザインのものを用意したので、そうした細かい部分にも注目してもらえるとうれしいです」(「餓狼伝説 City of the Wolves」B.ジェニー/白銀みやさん)
とよ様さんが扮するのは、レオタード風のコスチュームと腰から生えた翼が特徴的な「ヴァンパイア」シリーズの人気キャラクター、リリス。衣装は自作で用意したもので、サイズ感はもちろん、翼の造形にもとことんこだわったという。
「こちらのコスプレでこだわったのは衣装のサイズ感です。改めて全身の採寸を行い、40ヶ所以上のサイズを測り直して。その甲斐あって、体にぴったりフィットする仕上がりになりました。リリスの妖艶な雰囲気を表現するために、光沢感のある生地を選んだのもこだわったポイントです。また、腰の羽はフレキシブルな設計で、広げたり閉じたりとかなり自由に動かせます。ほかにもおくれ毛の跳ね具合や、幼さと妖艶さを意識したメークなど、随所にこだわりが詰まっているので、そうした点にも注目してもらえるとうれしいです」(「ヴァンパイア」シリーズ:リリス/とよ様さん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB