ソムタム田井のコスプレリポート:バニーの「ブルアカ」レイヤー インパクト大の胸元は“自前”で再現
配信日:2024/11/04 20:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
8月に名古屋で開催され、3日間で約25万3700人が来場した世界最大規模のコスプレの祭典「世界コスプレサミット2024(WCS、コスサミ)」で撮影、インタビューした、バニースーツを着こなすコスプレーヤー、雪菜アリアさん、結塚ゆいこさん、りんねさん、すいめろさんを紹介する。
昨今のゲーム作品では、キャラクターに複数の衣装が用意されていることが多く、その中でもバニースーツは人気の高いコスチュームの一つ。アニメ作品のヒロインの場合は、イラストやフィギュアでバニースーツを着たバージョンの商品が発売されるケースがあり、それらのコスプレでイベントに参加するレイヤーも多い。
体のラインがはっきり分かるデザインのため、きれいに格好よく着こなすには体づくりが不可欠だが、今回、取材に協力してくれた4人には、そうしたトレーニング以外にもこだわって取り組んだポイントがあるという。
「注目していただきたいのは、シリコンバストなどを使わず、自前で再現した“アスナの胸”です。胸元のほくろも忘れずにちゃんと描いています」(「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」一之瀬アスナ/雪菜アリアさん)
「今回初めて、ロングウイッグの制作に挑戦しました。こだわったのは原作と同じ位置にハイライトが来るよう、髪の色味を調整したところです。それと、小道具はできるだけ自作で用意するようにしているのですが、今回は頭上にある輪っか状の装飾“ヘイロー”の制作に失敗してしまって……。よりクオリティーの高いものを作れるよう、もっと精進します」(「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」飛鳥馬トキ/結塚ゆいこさん)
「こちらの七海千秋ちゃんは、たれ目と儚い表情が印象的なキャラクターなので、それらの特徴を再現するためにアイメークを頑張りました」(「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」七海千秋/りんねさん)
「こだわったのは、頬の涙メークの形をきれいに再現することと、うさ耳の造形です。もともとはカチューシャだったんですけど、ずっと付けていると締め付けられて頭が痛くなるので、うさ耳部分だけ解体して。それをウイッグに縫い付けるなど細かな手直しをして、こちらの形に仕上げました」(初音ミク/すいめろさん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB