乃木坂46・井上和:「トイ・ストーリー5」日本版声優に「あまりのうれしさに涙も」 仲間との関係で大切にしていることは
配信日:2026/08/18 12:30
大ヒット公開中のディズニー&ピクサーのアニメーション映画のシリーズ最新作「トイ・ストーリー5」(アンドリュー・スタントン監督、ケナ・ハリス共同監督)で、キュートで仲間思いなデジカメのおもちゃ・スナッピーの日本版声優を務めるアイドルグループ「乃木坂46」の井上和さん。今回、声優を務めることをサプライズで伝えられた際の涙のエピソードやグループ内の仲間との関係で大切にしていることなどを語った。
◇アフレコでは「おもちゃだからこそのテンポ感がある」
井上さんが担当するスナッピーは、ボニーと共に友達の家に行く途中、手違いで見知らぬ家にたどり着いてしまったジェシーが、そこで仲間となるタンスの中で忘れ去られていたデジカメのおもちゃ。スナッピーは3本脚で立つキュートな見た目と仲間思いの性格で、スマーティー・パンツやアトラスと行動を共にしている。
井上さんは、この役に決まったことがサプライズで伝えられた際には涙を流しながら喜んだという。
「その日は普通にお仕事をさせていただいていたんですけど、お仕事が一段落したので、みんなでエレベーターに乗ったんです。すると、『井上だけ別の撮り物があるから別室に来てね』と言われて、そのまま別室に行ったところ、すぐにカメラが回って、『箱を開けてください』と言われ、箱を開けたら、ウッディとバズが入っていて、『声優決定おめでとう』って書いてあったんです。そんなサプライズをしていただいて、予想していなかったので、本当にびっくりして。ディズニー&ピクサー作品を小さい頃から大好きで何度も見てきたので、合格をいただいて、あまりのうれしさに涙が出て……」と当時を思い出して顔をほころばせる。
アフレコでは「おもちゃだからこそのテンポ感があるなと思いました」と振り返る。
「人間とはまた違うテンポ感で生きているというか。“間”が全くなく互いの掛け合いのようなもので(会話が)生まれていたんだと、アフレコをしながら感じました。人間だったらそこで1拍、考えてからせりふが来るだろうな、と。今回私が演じさせていただいたスナッピーというキャラクターは、ウッディやバズ、ジェシーら他のおもちゃたちに比べると、キャラクターして子どもらしい、ピュアな一面を持ち合わせているので、何も疑わず全てを信じて言葉を発している感じとか、こういう部分がおもちゃらしさを作っていたんだなって、アフレコしながら感じました」
◇スナッピーになり切っていたからこそ出た声とは
スナッピーでデジカメのため機械っぽい声にするなど吹き替えの際に気をつけたことは?
「私、小さい時からディズニー&ピクサー作品も含め、アニメーション作品でこの体は出来上がっているといっても過言ではないくらい、触れてきたエンタメがアニメーションの方に寄っていて。だからこそしゃべっている時の声が『アニメっぽいよね』と言われることが多かったですが、実はそれがあんまりそこまでうれしくなくて(笑)。でも、今回の吹き替えをするにあたって、自分の声の特性の一を百にする作業というか、自分の持っているものを増幅させるみたいな作業の方が多かったなと思います」
井上さんがスナッピーになり切っていたからこそ出た声があったという。
「それは後半のスナッピーとアトラス、スマーティー・パンツの『テックトリオ』とウッディやバズ、ジェシーとみんなでボニーのことを救うべく冒険に出るシーンで、スナッピーが倒れたんです。スナッピーは可愛らしい子だから可愛い声を出そうという気持ちだったんですけど、そのときに『うっ』みたいな、自分でも予期せぬ声が出ていて。他の音にまぎれてあまり気づかれないんですけれど……。大丈夫だったかな?と思ったら『これでいこう』と。『良かった』と言っていただけて。多分どのシーンだって映画見ても気付かないと思うんですけど(笑)」
井上さんは、幼い頃に弟とバズのおもちゃで遊んでいた思い出があるという。その当時の自分に今、声をかけるとしたら?
「今を大切にしてほしいということですね。私は比較的デジタルなものにすごくお世話になっていて、特にスマートフォンや家電も含めてデジタルに頼らないともう生きていけなくなってしまっているので、幼い頃のおもちゃで遊んでいた時期ってすごく貴重だったなと思って。あの時期があったからこそ、今の感性があると思うので、バズで遊んでいた、おもちゃで遊んでいた、あの当時の私の楽しい、うれしいという感情は、絶対に大切にしてほしいなって声をかけたいなと思います。こうやって声優をやれたということは間違ってなかったってことだと思います」
◇グループ内では「先輩や後輩との関わり方を大事に」
今作では、おもちゃの仲間たちが力を合わせてボニーの心を取り戻すために冒険する。「乃木坂46」でグループの仲間と一緒に活動している井上さんが、仲間との関係で大切にしていることは?
「グループ内で意識していることは、期が違う、先輩や後輩との関わり方をすごく大事にしています。同期の仲の良さと、先輩や後輩とは変わってくるのですが、できたらみんなで同じステージに立ちたいなっていう思いはあって。やっぱりうれしい景色は同じ気持ちで見たいなと思っています。だから後輩には先輩、先輩したくないし、先輩にはフレンドリーに接しやすい後輩でいられたらいいなと思っています」
最後に「トイ・ストーリー5」の見どころを聞いた。
「私はこの作品にもありがたいことに出演させていただけることになって、そういう意味でもちろん大切な思い入れのある作品になったなと思っています。でもきっとシリーズのファンの皆さんにも大切に心の中にしまっていただける作品なんじゃないかなと思っていて、もちろん『トイ・ストーリー』シリーズに今までの人生で触れてこなかった方にとっても、きっとそうなんじゃないかな、と。変わっていくものとおもちゃたちのように変わらないものの違いや、それぞれの大切さを感じられるので、ぜひ皆さんに見ていただきたいなと思います」
◇「リリーパッド」の登場でボニーの日常は一変
「トイ・ストーリー」シリーズは、ディズニー&ピクサー初の長編として1作目が1995年に製作され、日本では1996年に公開された。少年アンディのおもちゃが、人間の見ていないところで動き回り、大冒険をするストーリーと、ウッディやバズ・ライトイヤーといったおもちゃたちが生き生きと動くフルCGが話題になり、世界的に大ヒット。1999年(日本では2000年)に第2弾、2010年に第3弾、2019年に第4弾が公開された。
「トイ・ストーリー5」では、ウッディに代わって“保安官”として、ボニーの部屋のおもちゃたちのリーダーを務めているカウガール人形のジェシーが、内気な少女ボニーの成長をそばで見守ってきた。周りの子たちが“おもちゃ離れ”してタブレットに夢中で、話が合わず友達作りに悩んでいたボニーを心配した両親から最先端タブレット「リリーパッド」がプレゼントされると日常は一変する。おもちゃで遊びたい気持ちにフタをして画面に夢中になるボニーの姿に、遊びの中で輝いていた笑顔が失われていくと心配したジェシーは、ウッディに助けを求める。再びタッグを組んだウッディとバズと共に、ジェシーはボニーの心を取り戻すため立ち上がる……というストーリー。
(取材・文・撮影:細田尚子/MANTANWEB)
提供元:MANTANWEB











