解説:「閃光のハサウェイ」アリュゼウスの意味 量産型νガンダムが暴くハサウェイの苦悩
配信日:2026/05/05 7:03
人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)。1月30日に公開された第2章「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」に登場するアリュゼウスのガンプラ「HG 1/144 アリュゼウス」(バンダイスピリッツ)が4月25日に発売されたことが話題になっている。アリュゼウスは、「閃光のハサウェイ」の原作小説には登場しない劇場版のオリジナルMS(モビルスーツ)だ。「キルケーの魔女」にアリュゼウスが登場した意義を解説する。
◇ハサウェイの苦悩の根底
アリュゼウスは、レーン・エイムの駆るペーネロペーが制式配備されるまでの間に急造された練習機で、機体のコアにはRX-94 量産型ν(ニュー)ガンダムを改修して使用。量産型νガンダムは、「ガンダム」シリーズの企画「M-MSV」から生まれたMSで、アニメに登場するのは初めてということもあり、ファンを興奮させている。
アリュゼウスは、ハサウェイ・ノアが搭乗するΞ(クスィー)ガンダムと激闘を繰り広げる。戦いの中で外装が外れ、量産型νガンダムが姿を現すと、ハサウェイはνガンダムとアムロ・レイを幻視して苦悩する。νガンダムは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の第二次ネオ・ジオン戦争でアムロが乗ったMSだ。「逆襲のシャア」での経験が、ハサウェイの苦悩の根底にあることがはっきりと示されたシーンだった。
原作小説でΞ(クスィー)ガンダムは、グスタフ・カールと戦うが、アニメではアリュゼウスを登場させることによって「閃光のハサウェイ」が「逆襲のシャア」に連なる物語であることをより印象づけた。
◇νガンダム、アムロの幻と向き合う
「M-MSV」で量産型νガンダムはフィン・ファンネルを装備した状態も描かれている。「閃光のハサウェイ」は地球で戦っていることもあり、大気圏内で使用できないフィン・ファンネルは装備していない。フィン・ファンネルは、νガンダムのシルエットに欠かせない要素だ。
量産型νガンダムが姿を現すシーンでは、アリュゼウスのシェルフ・ノズルの一部がフィン・ファンネルのように見え、ハサウェイはνガンダムとアムロの幻と向き合うことになる。アリュゼウスは、ハサウェイが反地球連邦政府運動マフティーのリーダーという仮面をかぶりきれない、一人の傷ついた人間であることを暴き出す装置となった。そのために計算され尽くしたデザインであることがよく分かる。(阿仁間満/MANTANWEB)
提供元:MANTANWEB











