東山奈央:「名探偵プリキュア!」インタビュー 10年越しのプリキュア “憧れ”から“覚悟”へ
配信日:2026/04/12 8:57
人気アニメ「プリキュア」シリーズの第23弾「名探偵プリキュア!」がABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送されている。キュアアルカナ・シャドウ/森亜るるか役の東山奈央さんは、2015~16年放送の第12弾「Go!プリンセスプリキュア」で妖精・パフを演じた経験もある。「Go!プリンセスプリキュア」から約10年の時を経て、東山さんがプリキュアとして同シリーズに帰ってきた。東山さんに「プリキュア」シリーズ、キュアアルカナ・シャドウ/森亜るるかへの思いを聞いた。
◇アルカナ・シャドウと出会えた運命
東山さんは「ちょうど『Go!プリンセスプリキュア』が10周年というタイミングでシリーズに帰ってこられたことに、ご縁を感じます」と話す。「Go!プリンセスプリキュア」に出演した当時を「すごく幸せで、楽しい思い出ばっかりだったんです」と振り返る。
「『Go!プリンセスプリキュア』に関わらなかったら、見られなかった景色がたくさんありました。当時、プリキュアと妖精のメンバーでプリキュアのショーを何度か見に行かせていただいたことがあって、子どもたちが必死に応援してくれる姿を見て、涙が止まらなくなりました。劇場版で、パフたちがプリキュアたちを応援するシーンは、その時の子どもたちのことを思い出し、子どもたちの声を私が代弁するんだという気持ちで必死にお芝居したこともありました。ただ、プリキュアの人たちには、プリキュアだからこそ見える景色があるんだろうな……という憧れの気持ちはずっとありました。数年経ってオーディションを何度も受けさせていただいて、今回は念願かなってプリキュアとして舞い戻ってきました」
「名探偵プリキュア!」のモチーフは「探偵」で、テーマは「自分で見て、感じて、考えて、“本当”の答えを出す」。「困っている人を助けたい」という思いを胸に探偵として活躍する女の子たちが主人公で、不思議な力に導かれ、キュアアンサー/明智あんなが2027年から1999年にタイムスリップする。「探偵」「タイムスリップ」などこれまでにない「プリキュア」だ。
東山さんが演じる森亜るるかは、プリキュアであるにもかかわらず、なぜか怪盗団ファントムとして活動しているミステリアスな少女。マイペースで型にはまらない性格で、口数は少ないが、実は熱い思いを内に秘めている。キュアアルカナ・シャドウに変身する。
「オーディションでは、ほかのプリキュアも受けさせていただいたのですが、その中でも最初に『この役で』と言っていただいたのがアルカナ・シャドウでした。結果的にアルカナ・シャドウを演じさせていただくことになり、ご縁や運命めいたものを感じていました。キャラクターのビジュアルを見た時、想像していた以上に可愛くて。キラキラで、絶対に演じたいという思いがさらに強くなりました」
キュアアルカナ・シャドウのビジュアル、声優が発表されると、SNSが大いに盛り上がった。大人のファンも魅了し、ひきつける力のあるキャラクターだ。
「皆さんのお声は届いていますよ! 周囲の方々に『すごい評判になってるけど、プレッシャーを感じていない?』と心配していただきましたが、大丈夫です(笑)。これまでも期待を背負って作品に関わらせていただいたことはありますし、プロとして向き合う心づもりはできているのですが。念願だった『プリキュア』シリーズに帰ってこられた、アルカナ・シャドウに出会えたという自分の強すぎる思いが足を引っ張らないようにしなきゃとは思っています。お芝居するときはフラットな気持ちでいないといけませんし。ただ、初めての変身ゼリフは、万感の思いになるはずなので、覚悟を持ってその日を楽しみに待ちたいと思っています」
◇クールだけど可愛さも
ミステリアスな少女でクールにも見える。ただ、それだけではない魅力もある。東山さんは繊細に演じている。
「ダークでクールな印象を大事にオーディションに臨んだのですが、あとで表情のバリエーションを見せていただいたり、アニメで動いたりした時に思ったのは、クールなだけではなく庇護欲をかき立てられるようなところもあったんです。ギャップとして可愛さもあるといいのかなと思い、可愛らしさがにじむようなお芝居の方向に決まりました。難しいところもあります。少しニュアンスが変わるだけで、がっつり感情が変わって聞こえてしまうので、繊細なんです」
子どもたちが見ていることも意識しながらキュアアルカナ・シャドウを演じているが……。
「るるか自身は、子どもに向けてと考えて生きているわけではないですし、役者として俯瞰して、このメッセージが子どもたちに響いたらいいなとは思っています。るるかは、ミステリアスな女の子ではあるのですが、取っつきにくい感じにはならずに、『この可愛いお姉さんに憧れるな』『もっとるるかのことを知りたい』と思ってもらえるような雰囲気を醸し出せたらいいなと役者としては思うところもあります」
◇みんなの心が一つに
キュアアンサー/明智あんな役の千賀光莉さん、キュアミスティック/小林みくる役の本渡楓さんも出演する。東山さんは共演する中で「一緒にいてすごく居心地がいいんです」と感じているという。
「3人ともプリキュアを大事にしたいという思いでまとまっています。ひかちゃん(千賀さん)は誠実に、丁寧に向き合っていて、お人柄が素敵なんです。ひかちゃんの真っすぐな声を聞いていると、耳が喜ぶような感覚があります。偉そうな言い方になってしまいますが、主人公を演じる資質のようなものを感じるんです。ひかちゃんを中心に、みんなの心が一つになり、現場の空気も明るく楽しくなっています。本渡ちゃんは常に正解をたたき出す役者さんなんです。ミスしているのを見たことがないんですね。本当にプロです。3人の中では私が、一番キャリアが長いのですが、ポンコツなところもあるので、素敵な二人に支えてもらっちゃおうと思っています(笑)」
キュアアルカナ・シャドウは、なぜ怪盗団ファントムとして活動しているのか。さらに、正体不明のプリキュア・キュアエクレールが登場することも発表されており、まだまだ謎も多い。
「タイムスリップしますし、ミステリーでもあって、緻密に設計されている作品です。るるかのミステリアスな一面は知っていただけたと思いますが、きっといろいろな変化や成長もしていくはずです。その軌跡をぜひ見ていただけるとうれしいです」
東山さんが覚悟を持って向き合うキュアアルカナ・シャドウの物語が、これからどんな真実にたどり着くのか、注目したい。(阿仁間満/MANTANWEB)
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