天幕のジャードゥーガル:テレ朝“IMAnimation”で2026年7月放送 総監督は山田尚子 キャラデザ、作画チーフに吉田健一
配信日:2025/12/27 19:30
「このマンガがすごい!2023」(宝島社)のオンナ編1位に選ばれたことも話題のトマトスープさんのマンガが原作のテレビアニメ「天幕のジャードゥーガル」が、テレビ朝日系のアニメ枠「IMAnimation」で2026年7月から放送されることが分かった。「平家物語」「聲の形」「きみの色」などの山田尚子さんが総監督、「ダンダダン」第2期などのAbel Gongora(アベル ゴンゴラ)さんが監督を務め、「交響詩篇エウレカセブン」「OVERMANキングゲイナー」「地球外少年少女」などの吉田健一さんがキャラクターデザイン、作画チーフを担当する。
13世紀イラン・トゥースの街を主人公・シタラが駆け巡る姿を描いたティザーPV、風に舞う花弁の中とシタラが印象的なティザービジュアルも公開された。
山田総監督は「『天幕のジャードゥーガル』 トマトスープ先生が描くこの物語は、私にとってとても新鮮で刺激的な驚きにあふれていました。流れていく時代の大きなうねりの中に身を置いていたシタラをはじめとする登場人物たちは、確かに生きて、思考し、愛を信じ、時には大胆に、時には繊細にその人生を全うしました。力強く、可愛らしく。敬意をもって大切に物語を描いて参ります。どうぞお楽しみください!」とコメント。
Abel Gongora監督は「モンゴル帝国とペルシア帝国、それぞれの地で育まれた文化はどれも素晴らしく、 現代まで受け継いでこられた方々へ深い敬意を抱きつつ、 事実・伝承を問わず、その歴史を私たちなりに解釈させていただきました。 原作マンガに登場する、強く鋭く、唯一無二の存在感を放つヒロイン。 彼女が自らの輝く道を切り開き、壮大な冒険へと踏み出すその瞬間をアニメーションとしてお届けできることを心からうれしく思います」と話している。
吉田さんは「初の原作ものなので諸々頑張ってます!」、シリーズ構成の加藤還一さんは「原作の素晴らしさをアニメでも表現できるよう構成にあたらせていただきました。遠い昔、13世紀モンゴルの草原や美しい夜空、遊牧民の暮らし、その異文化の中で知識を身につけ生き抜いていく主人公を通し、現代の私たちにも通じる葛藤や出会い、未来への希望を感じていただければ幸いです」とコメントを寄せている。
音楽を担当する日野浩志郎さんは「魅惑的なキャラクターばかりですが、中でも恨みや悲しみを持ちながらたくましく強かに生きるシタラの複雑な心情の表現は最も大きなチャレンジかつやりがいのあるものでした。さらに、現代においてこのような題材を表現することはとても意味のあることだと感じています。どの国・地域においてもシタラのような悲しみを持つ子が生まれない平和な世の中であってほしいと強く思いました。今回初めてのアニメーションの劇伴制作であることに加え、初めてのペルシャ・モンゴル音楽の制作という初めて尽くしとなりましたが、辛抱強く併走していただいた監督のお二人や制作陣の皆さまのおかげでやり遂げることができたと感じています。改めて感謝をお伝えします」と話している。
同作は、秋田書店のマンガサイト「Souffle(スーフル)」で連載中の13世紀のモンゴルを舞台としたマンガ。モンゴル帝国の捕虜となった元奴隷の少女・シタラ(ファーティマ)が、同じくモンゴル帝国に対して複雑な思いを抱くモンゴル皇帝の第6夫人・ドレゲネと出会い、知恵を駆使して帝国を揺るがしていく。「映像研には手を出すな!」「平家物語」「ダンダダン」などで知られるサイエンスSARUがアニメを制作する。
◇スタッフ(敬称略)
総監督:山田尚子▽監督:Abel Gongora▽キャラクターデザイン・作画チーフ:吉田健一▽シリーズ構成:加藤還一▽音楽:日野浩志郎▽アニメーション制作:サイエンス SARU
提供元:MANTANWEB











