解説:「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」新MSも話題 バルバトスの進化をたどる
配信日:2025/11/09 13:01
アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の新作短編「幕間の楔(まくあいのくさび)」に新たなMS(モビルスーツ)のガンダム・バルバトスアダプトが登場したことが話題になっている。「鉄血のオルフェンズ」の主人公機、ガンダム・バルバトスを補修した機体で、劇中でガンダム・バルバトスは、主人公、三日月・オーガスの成長、進化に合わせてデザインも変化していく。バルバトスの変遷について解説する。
◇バルバトスとバルバトスルプスをつなぐバルバトスアダプト
ガンダム・バルバトスは、300年前の厄祭戦に用いられていたガンダム・フレームの一機。三日月が所属する民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)の動力炉として使用されていたが、武力組織・ギャラルホルンの襲撃にあったCGSの少年たちが急遽起動させ、三日月が乗り込むことになる。
元CGSの少年兵たちが主体となり、鉄華団を結成。バルバトスを強化、カスタマイズしながら運用することになる。鹵獲したグレイズの装甲を利用して肩部分を補強した第2形態、シュヴァルベ・グレイズと戦闘した際に手に入れたワイヤークローユニットで左腕部の装甲を補修した第3形態、厄祭戦当時の姿を復元した第4形態……と変化していく。
「幕間の楔」に登場するガンダム・バルバトスアダプトは、エドモントンでの戦いで損傷したバルバトス第6形態に、鉄華団のメカニックが可能な限りの補修を施した形態だ。武装として大小の太刀を装備しているのが特徴で、太刀はテイワズが手配した。バルバトスによるデータ収集が目的だという。その後、バルバトスは、ガンダム・バルバトスルプスにオーバーホールされる。バルバトスアダプトは、バルバトスルプスにつながる機体ということになる。
◇“王”の名が与えられたバルバトスルプスレクス
バルバトスは、鉄華団の整備士では修復が困難な状態にまで陥ってしまう。一時的にテイワズの本拠地・歳星のMS工房に預けられ、バルバトスルプスとしてオーバーホールされる。三日月の戦闘データを基に反応速度や機動性の向上が図られ、武装も三日月の戦闘スタイルに合わせて再構築された。ガンプラ「MG 1/100 ガンダムバルバトスルプス」(バンダイスピリッツ)が11月22日に発売されることも話題になっている。
バルバトスルプスは、モビルアーマーとの激戦に勝利するが、戦闘時のダメージが蓄積し、テイワズのさらなる大規模な改修によってガンダム・バルバトスルプスレクスが誕生する。ラテン語で“王”の意味を持つ“レクス”の名が与えられる。機体の反応速度を理論値の限界まで高めることに成功し、外装にはモビルアーマーの装備も活用した。大きな腕部など独特の形状は、悪魔や獣のようにも見える。
「幕間の楔」は、「鉄血のオルフェンズ」の10周年プロジェクトの一環として公開中の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」の特別編集版「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-」と同時上映されている。(阿仁間満/MANTANWEB)
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