ソムタム田井のコスプレリポート:「デジモン」エンジェウーモン 造形&軽量化にこだわった“八対の翼”に注目
配信日:2025/11/08 19:55
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のコスプレの祭典として知られる大型イベント「世界コスプレサミット2025(WCS、コスサミ)」に参加していた、「デジタルモンスター(デジモン)」シリーズのエンジェウーモンに扮(ふん)する、るなちっちさんを紹介する。
会場内の各所で楽しめる写真撮影だけでなく、特設ステージでのコスプレパフォーマンスや街中で実施されるパレードなども好評で、今年も大盛り上がりとなった「コスサミ」。8月1~3日の3日間で約24万7000人ものコスプレファンが集結していたが、その中には衣装の造形にこだわる参加者も大勢いて、るなちっちさんもそうした“こだわり派”のコスプレーヤーの一人。
エンジェウーモンの衣装は自作で用意したもので、特に翼の造形にはこだわったという。
「今回に限らず、コスプレをするときは常に“シルエット”と“質感”の再現にこだわっています。こちらの衣装は全身、手作りで制作したもので、特に力を入れたのは八対の翼です。太陽に透かした瞬間の立体的な透明感と、動いた際のふんわり感を表現できるように、羽は一枚一枚大きさを変えて。そうして切り出したものを重ねて作っています。はてしない作業だったので、制作途中で何度か悟りを開きそうになりました(笑)」
こちらの翼はディテールに加え、軽やかな雰囲気も再現するうえで重要なポイントだそうで、“造形の軽量化”にも注力した模様。
「翼には骨として針金を使用しているので、形は自由に変えられます。また、極限まで軽量化しているので、見た目に反して小指で持てるほど軽い……というのもアピールしたいポイントです。ただ、軽さを重視した結果、極端に風に弱くなってしまったので、強風の日は屋外に出るのを避けたい造形ですね」
そうして衣装制作に励みつつ、コスチュームを格好よく着こなせるよう、体づくりにも励んだという。
「それともう一点、コスプレをする際は毎回、体づくりにも気をつけています。いろいろなキャラクターのコスプレをするので、キャラによっては、もっと体を絞るべきだ……といったご意見をいただくこともありますが、私の場合はいつも、“自分自身がベストだと思う体形”に仕上げて、大好きなキャラのコスプレをさせていただいています」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB




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