ソムタム田井のコスプレリポート:レオタードの“アメコミ”レイヤー ツヤツヤの質感にこだわり
配信日:2025/11/01 18:55
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。(取材・文:ソムタム田井)
本稿では、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られる大型イベントであり、千葉・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2025[夏]」に参加していた、「X-MEN」のサイロックに扮(ふん)する白銀みやさんと、「ダンジョン飯」のファリン・トーデンに扮する黒ノ森ひじりさんを紹介する。
「ワンフェス」といえば、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できるイベントとして親しまれており、2025年にはついに40周年目に突入。このたびの「ワンフェス2025[夏]」では、「新世紀エヴァンゲリオン」の放送30周年を記念した特別企画“エヴァワンフェス”も実施され、好評を博していた。
そうした「ワンフェス」の理念に則ってか、屋外のコスプレエリアにも“造形へのこだわり”が強いレイヤーが大勢参加しており、その中の一人、白銀みやさんはもっとも原作の雰囲気に近い質感の生地を探し出し、衣装を制作したという。
「衣装は自作で用意したもので、制作時には“体のラインを綺麗に見せること”を意識しました。それと、アメコミといえば“派手な色合い”のイメージがあるので、写真映えしそうなビビッドでツヤツヤの生地を探し出してきたことも、こちらの衣装でこだわったポイントになります」
一方の黒ノ森ひじりさんが着こなすのは、フィギュア用にデザインされた「ダンジョン飯」のキャラのドレス衣装。造形では、各所に散りばめた羽に注目してほしいと話す。
「元になったフィギュアを一目見た瞬間、この衣装のファリンのコスプレをしたい!と思い、行動に移しました。早速、素材を一式そろえて、自作で用意して。何とか間に合わせて『ワンフェス』に駆けつけた……という感じです。こだわったポイントを挙げるとしたら、ドレスの裾の造形ですね。さまざまな大きさの羽をたっぷり使って、気品あふれる雰囲気を再現しました。友だちと“併せ”もできてうれしかったです!」
提供元:MANTANWEB











