解説:「ヤマトよ永遠に REBEL3199」 プラモ化も話題のアリゾナ 活躍できず消えていった悲劇と無念 令和によみがえる
配信日:2025/10/26 13:01
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」に登場するアリゾナ級宇宙戦艦アリゾナが「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」としてプラモデル化される。10月17~19日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された模型の展示会「第63回全日本模型ホビーショー」で発表され、SNSでは「アリゾナ」がトレンド入りするなど話題になった。そもそもアリゾナとは?
◇ファンの心には刻まれている艦
アリゾナは「宇宙戦艦ヤマトIII」にも登場した地球防衛軍の宇宙戦艦。「ヤマト3199」では、4月に公開された第三章「群青のアステロイド」で初登場した。「ヤマト3199」の公式サイトには、アリゾナが建造に至った経緯が細かく説明されているが、ざっくり説明すると、ヤマト型で採用された内殻、外殻の構造をモジュール構造として発展させた宇宙戦艦で、シルエットはヤマトのようでありながら、アンドロメダっぽくも見える。
「宇宙戦艦ヤマトIII」のアリゾナは、後に「宇宙戦艦ヤマト2199」の総監督を務める出渕裕さんがデザインした。
「ヤマト3199」のメカニカルデザインの玉盛順一朗さんが、第三章「群青のアステロイド」の上映会「ヤマトーク付き上映会【メカデザイン篇】」で「僕らの世代はプラモデルでも『ヤマト』に親しんでいたけど、アリゾナは発売されていません。(劇中に)出てきたのは2、3カットで、次に登場したら沈んだ状態だった。もったいない」と話していたように、出番は多くない。しかし、ファンアートが描かれたり、ガレージキットが作られたりとファンの心には刻まれている。
◇「ヤマト3199」で活躍は?
玉盛さんは、アリゾナに熱い思いがあった。「ヤマト3199」で“復活”したアリゾナに「誰が見ても格好いい艦<アリゾナ>。でも全く活躍できず、消えていった艦<アリゾナ>。その悲劇と無念は『さらば宇宙戦艦ヤマト』のアンドロメダ以上。私は<アリゾナ>の無念を晴らしたかった。『2199』総監督の出渕さんが若き日にデザインした、その魅力を100%尊重しつつ、リメークシリーズの世界に存在する艦として全力で命を吹き込みました」と思いを込め、令和の時代によみがえった。
「ヤマト3199」では「建造自体は北米で、日本で大幅改修した」という設定になっている。「『完結編』をやるのであれば、『完結編』にもつながるようなデザインにしようとした。シド・ミードの世界までつながる方向性のデザイン。手描きの味があるというよりも有機的な線で、四分割のモジュール構造を考えました。もし、今後も参加できるなら、この構造を生かしたい。ほかの人がやるにしても参考にしてほしい」と「ヤマト3199」のさらにその先を見据えたデザインとなっている。
「ヤマト3199」では、アリゾナの全貌は明らかになっていない。「ヤマト3199」の総監督の福井晴敏さんは、活躍する場面があることも明かしており、今後の展開も注目される。
提供元:MANTANWEB











