ソムタム田井のコスプレリポート:「ONE PIECE」ドレス姿のナミ トレーニングでメリハリボディー再現
配信日:2025/10/19 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られる大型イベントとして千葉・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2025[夏]」に参加していた、人気アニメのキャラクターに扮(ふん)するコスプレーヤー、佐倉こむぎさん、のぞみさん、ぴあのさんを紹介する。
ちなみに「ワンフェス」といえば、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できるイベントとして親しまれており、2025年にはついに40周年目に突入。このたびの「ワンフェス2025[夏]」では、「新世紀エヴァンゲリオン」の放送30周年を記念した特別企画“エヴァワンフェス”も実施され、好評を博していた。
「ONE PIECE」のナミに扮する佐倉こむぎさんは、モコモ公国のエピソードで着用していたドレス姿でイベントに参加。衣装制作に加え、体づくりにも励んだという。
「ボディーラインがはっきりわかるデザインのドレスなので、綺麗に着こなせるようにトレーニングを頑張って。そのうえで体にぴったりフィットするように、サイズ感も細かく調整してこちらの形に仕上げました」
「ラブライブ!サンシャイン!!」の黒澤ルビィに扮するのぞみさんは、可愛いデザインの衣装だけでなく、小道具にも注目してほしいと話す。
「今回はルビィちゃんが大好きなチョコミントを用意しました。これがあることでポーズのバリエーションも増えて、カメラマンさんからも好評でした!」
ぴあのさんが扮するのは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に登場するステラ・ルーシェ。衣装は自作で用意したもので、各部位の造形やサイズ感を細かく調整しつつ、こちらの形に仕上げたという。
「こちらのコスプレではキャラクターのフォルムにこだわりました。『ガンダムSEED』はフォルムが独特なキャラが多いので、ブーツのシルエットやウイッグのボリューム感、袖の三角が綺麗に自立するように……など、細部の造形を工夫しています。また、インナーワンピースのプリーツの向きや、衣装を前で合わせた場合の切り替え、裾の重なり具合なども忠実に再現できるように何度も手直しし、全体のバランスを見ながら作成しました。それとメークは濃い印象にならないように、“黒を使わない”というルールを決めて、こちらの形に仕上げました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB