劇場版 呪術廻戦 0:復活上映 緒方恵美、乙骨の成長を繊細に 花澤香菜が語る「とっても愛おしいシーン」
配信日:2025/10/16 18:00

「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」の劇場版「劇場版 呪術廻戦 0」(朴性厚監督、2021年公開)の復活上映に向けて、乙骨憂太役の緒方恵美さん、祈本里香役の花澤香菜さんがコメントを寄せた。
緒方さんは、「乙骨の成長速度が速いので、どういうふうな感じで、どの辺でどういう気持ちでいれば成立するかなということは常に考えていました。繊細に捉えないと間違えてしまう、その次のシーンに行けないみたいな感じになってしまうので、ずれないように、そこをたどるように何とかしようと思っていましたね」と収録を振り返る。
花澤さんは「原作を読んで彼女の家庭環境があまり良くなかったことであったり、乙骨くんとの時間をすごく大事にしていたんだろうなという部分を感じていました。マンガでは表情があまり出てこなかった部分がアニメになるとこんなふうに笑ってたんだとか、彼女は結構マセてるけど子供らしい笑顔を乙骨くんといると出せるんだなとか、準備していたものもあるけど緒方さんと掛け合いをしながらその場で受け取るものが多かったです。とにかく(幼少期の)憂太が可愛い……こんにゃくが……とっても愛おしいシーンです」と語っている。
印象的なシーンについて、緒方さんは「ご覧になった方が楽しかったところがお気に入りのシーンと思っていただきたいです」とした上で、「大変なシーンはずっと大変だったんですけど、乙骨があっという間に成長していく中で、急に変化があってもおかしくなってしまうのでどこをフックにして成長していくのかということを考えながらやっていくことで精いっぱいでした」とコメント。それに対し、花澤さんは「そのやり方がとても繊細で、ずっとアフレコ現場にいれたわけではないので完成品をみてちゃんと一本になっている!と緒方さんの入り込みの深さを感じました」と話している。
緒方さんは「音響監督含めたアニメスタッフの皆さんとすごく丁寧に演出まわりを検討いただいたので、さまざまなパターンでアフレコした中でどれが採用されているのかが分からなくて、ゲームとかで同じシーンになってもどの気持ちで演じたのものなのかがわからなくて難しかった記憶があります」と話す。
花澤さんは「怨霊(おんりょう)になった時の里香ちゃんの話し方は大変でした。あまりイメージできていなかったので実際にアフレコ現場に行って、元々の身体とは違う風貌になっていて、しゃべりにくい、気持ち悪いといったところを意識しながら、セリフには全部濁点がついているというところもあったりして、しゃがれた声を出しながらも中身はちゃんと里香ちゃんで乙骨くんのために動いているということも全部を意識しながら演じるということが大変だったなと思います」と振り返った。
「劇場版 呪術廻戦 0」は、テレビアニメ第1期の前日譚で、原作コミックスの“0巻”の「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」が原作。虎杖悠仁たちの1学年先輩の世代が登場し、五条悟が、自身の死刑を望む高校生・乙骨憂太を都立呪術高専に転入させる。乙骨と、乙骨の幼なじみで事故に巻き込まれ怨霊と化した祈本里香を中心に“愛と呪いの物語”が描かれる。時系列としては「懐玉・玉折」のその後のストーリーとなる。
2021年12月24日に公開され、国内興行収入が約137億5000万円、全世界興行収入が約265億円を記録するなど大ヒットし、「第45回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞に選ばれたことも話題になった。
「呪術廻戦」は、「週刊少年ジャンプ」で2018年3月~2024年9月に連載されたマンガ。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。コミックスのシリーズ累計発行部数は1億部以上。テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月、第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」が2023年7~12月に放送された。第3期「死滅回游 前編」が2026年1月に放送される。
提供元:MANTANWEB