劇場版 呪術廻戦 0:復活上映 “夏油傑”櫻井孝宏「自分がやりたいように表現できた」
配信日:2025/10/15 18:00

「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」の劇場版「劇場版 呪術廻戦 0」(朴性厚監督、2021年公開)の復活上映に向けて、夏油傑役の櫻井孝宏さんがコメントを寄せた。櫻井さんは「劇場版 呪術廻戦 0」の収録について、テレビアニメ第1期で演じた“偽夏油”の演技と比較し、「自分がやりたいように表現できた感覚です」と語っている。
櫻井さんは「テレビアニメ第1期での偽夏油の収録が難しくて、監督サイドから指示を仰ぎながらだったのに対して、『劇場版 呪術廻戦 0』は本来の夏油ということで、呪詛(じゅそ)師になった後ではありますが1期の時のような大きな枷(かせ)がなく、自分がやりたいように表現できた感覚です。違いを意識したというよりは、偽夏油は偽夏油で別という感じです。似せないようにとかできるだけこのキャラクターを離した位置に置こうとかそういうものは全くなく、夏油傑を表現したいと思っていました」と話している。
乙骨憂太役の緒方恵美さん、祈本里香役の花澤香菜さんとの収録については「緒方さんがかなり丁寧に収録されているなと思いました。乙骨憂太は巻き込まれるようにこの世界に登場するので、悩みを抱えながら変化を遂げるという表現を、繊細に大胆に作られていてすごいなと思いながら見ていました。花澤さんも、少女の姿の里香ちゃんと特級過呪怨霊(おんりょう)の姿の里香を巧みに表現し分けていて、特級過呪怨霊の姿の里香も見た目だけだと怖いんですが、花澤さんが憑依(ひょうい)することでどこか愛らしさが感じられました。その背景に乙骨と里香の悲劇があるのですが、それがただ悲しいものではないということがはっきりと伝わってすごいなと思っていました」と振り返った。
「劇場版 呪術廻戦 0」は、テレビアニメ第1期の前日譚で、原作コミックスの“0巻”の「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」が原作。虎杖悠仁たちの1学年先輩の世代が登場し、五条悟が、自身の死刑を望む高校生・乙骨憂太を都立呪術高専に転入させる。乙骨と、乙骨の幼なじみで事故に巻き込まれ怨霊と化した祈本里香を中心に“愛と呪いの物語”が描かれる。時系列としては「懐玉・玉折」のその後のストーリーとなる。
2021年12月24日に公開され、国内興行収入が約137億5000万円、全世界興行収入が約265億円を記録するなど大ヒットし、「第45回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞に選ばれたことも話題になった。
「呪術廻戦」は、「週刊少年ジャンプ」で2018年3月~2024年9月に連載されたマンガ。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。コミックスのシリーズ累計発行部数は1億部以上。テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月、第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」が2023年7~12月に放送された。第3期「死滅回游 前編」が2026年1月に放送される。
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