ソムタム田井のコスプレリポート:アラフィフのJK黒ギャル「NIKKE」レイヤー 褐色肌の色味にこだわり
配信日:2025/09/13 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、毎年春と秋に愛知県名古屋市・栄の南大津通歩行者天国で行われていたコスプレイベント「ホココス」に代わり、2025年よりスタートした新イベント「コスサミパーティー」で撮影、インタビューした、「勝利の女神:NIKKE」のナガに扮(ふん)するmirioさんと、プリバティに扮する忠犬ここさんを紹介する。
同作はコスプレ界隈でも非常に人気が高く、2022年11月のリリース以降、どのイベントに行っても必ずコスプレ参加者を見かけるくらい定番のタイトル。
一人で参加しても、「NIKKE」レイヤー同士なら“同じ作品のキャラクター”ということで声をかけやすい……というのも、コスプレーヤーにとってはうれしいポイントだそうで、そうしてイベント会場で知り合った面々で、大型の“併せ”を行ったりするグループも多いという。
mirioさんはボディーラインをきれいに見せるために、体そのものを鍛えつつ、生地の素材にもこだわって衣装を用意した。
「衣装は既製品をアレンジして作りました。伸びのない素材のシャツだと、『NIKKE』キャラ特有のボディーラインを強調するのが難しかったため、ストレッチ素材のものを使用しています」
また、ナガの特徴である褐色肌を再現するにあたり、肌の色味にもかなりこだわったという。
「1週間前からセルフタンニングをしていたのですが、いくら重ねてもいい感じの色味にならなかったので、当日は舞台用のメーク道具で理想の褐色肌を再現しました。アラフィフでJK黒ギャルキャラをするのはとても勇気がいりまして、イベント当日は恥ずかしさからなかなか会場入りできませんでした(笑)」
忠犬ここさんは髪型を忠実に再現することにこだわったそうで、イベント参加で得た知見をもとにさらなる改良を加えたいと話す。
「見えにくいところですが、ツインテールの先の髪飾りに施した“ネコの装飾”がこだわりポイントです。ウイッグは長さやカールにこだわったのですが、風で乱れてしまったので、次回はスプレーでしっかり固めて挑戦したいです。衣装に関しては安っぽい感じにはしたくなかったので、しっかり厚みがあり、少し光沢もある生地を選びました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB