解説:夏休み後半戦に見たい 親子で楽しむ映画3選 “優しい感動”が味わえるピクサー最新作 “恐竜”シリーズ新章 人気キャラの新作も
配信日:2025/08/10 9:25

長いと思っていた夏休みもあっという間に折り返し。暑い夏こそ、涼しい映画館で子どもたちとの思い出を作ってみては。話題の「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」以外にも、注目の作品が続々と公開されている。編集部では3作をピックアップして3~10歳の子どもとその親に緊急アンケートを実施。親子それぞれの期待ポイントを紹介する。
◇ディズニー&ピクサーの新作 鑑賞後に思わず涙も 魅力的なキャラにも注目
1作目は、ディズニー&ピクサーの新作アニメーション映画「星つなぎのエリオ」(公開中)を紹介。一番の理解者の両親を失い、寂しさを抱えていた少年エリオが主人公の作品だ。
宇宙が大好きなエリオは、この広い世界のどこかにはきっと“本当の居場所”があるはず、と思いをはせていた。その願いは届き、星々の代表が集う夢のような“コミュニバース”に招かれることに。そこで出会ったのは、孤独なエイリアンの少年グロードンだった。心を通わせる2人の前に“星々の世界”を揺るがす脅威が迫り……というストーリー。
監督は「リメンバー・ミー」(2017年)のストーリーアーティストを担当したシャラフィアンさん、同作の脚本・共同監督を担当したエイドリアン・モリーナさんら。日本語吹き替え版では、エリオ役を川原瑛都さん、グロードン役を佐藤大空(たすく)くん、叔母のオルガ役を清野菜名さん、グロードンの父でグライゴン役を松山ケンイチさん、お助けコンピューター・ウゥゥゥゥ役を野呂佳代さんらが担当している。
今作を子どもと一緒に映画館で鑑賞した40代の母親は、「最後、こんなに感動するとは思わず、泣いてしまいました」と心を揺さぶられたことを明かした。
予告編を見た7歳の男児は、「エイリアンと友達になったのがすごいと思った」と話し、5歳の男児は「宇宙の仲間たちと仲良くするのが楽しそう!」と胸を躍らせる。8歳の男児は、お助けコンピューターのウゥゥゥゥが気に入った様子で、「ウゥゥゥゥが『重力オン!』と言った後に、エリオがばたっと倒れる場面が面白かった」と振り返った。
予告編を見た30代の父親は、「『リメンバー・ミー』のスタッフが作っていることもあり、それだけで期待感が高いです」と話す。また、「小さな世界感の中でうまくいかなくても、もっと視野を広げれば友達もできるしうまく行くことがあることを感じてほしい」と期待を寄せていた。
◇「ジュラシック」シリーズの新章 大人でも怖い? 迫力ある映像に期待
2本目は、映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地」(公開中)。巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督によって1993年に誕生した「ジュラシック・パーク」から続く「ジュラシック」シリーズの新章だ。
秘密工作の専門家、ゾーラ・ベネットたちが、初代「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した禁断の島を舞台に、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発に必要な陸・海・空の3種の恐竜のDNAを確保するミッションに挑む。
日本語吹き替え版では、ゾーラ役を俳優の松本若菜さん、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士役を「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の岩田剛典さん、ゾーラたちとともに冒険することになる一家の長女・テレサ役を吉川愛さんが担当している。
映画館で予告編を見た40代の母親は、「恐竜の迫力がすごくて、大人でも怖く感じるほどでした」と振り返った。予告を見た40代の母親は、「スケールが大きくてわくわくした」といい、30代の母親も「恐竜がリアルで迫力があって、スクリーンで見たらもっとドキドキしそう」とコメント。
現在恐竜にハマっている3歳の男児は、予告を見て「面白そうだった! この世界に行きたい」と魅了された様子。5歳男児も「恐竜は怖いけどワクワクする」と気になっている様子だった。
◇人気アニメの劇場版最新作 “暴君”になったボーちゃんに注目
3本目は、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版32作目となる最新作「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」(公開中)だ。シリーズ史上初めてインドが舞台となる。
エンタメフェスティバルへ出場するためインドにやって来た野原しんのすけら「カスカベ防衛隊」。インド観光を満喫していたが、怪しげな雑貨店で見つけた「鼻の形」に似たリュックサックをきっかけに、ボーちゃんが邪悪な力に導かれ“暴君(ボーくん)”となり大暴走する……というストーリー。しんのすけたちは、世界をも揺るがす脅威の力を手に入れてしまったボーちゃんを止めようとする!
前作を映画館に見に行った10歳の男児は、予告を見て「今回も絶対見たい! いつもと違うボーちゃんが気になる」と話した。8歳の男児は、インド機密未解決怪奇事件特捜部のエリート刑事コンビがお気に入りで、「長い名前としゃべり方が面白い」と注目していた。
さらに、7歳男児は「しんちゃんがおしりを出してて面白そうだった」、5歳男児は「鼻からティッシュが出ているのが面白かった。みんな動きが面白い」、3歳男児は「おしりが出ているのが面白い!」と子供たちの心をわしづかみにしている様子。
今映画館で見たいと考えている30代の母親は、「いっぱい笑って、子どもたちと楽しい時間を過ごしたい」と期待を寄せた。30代の父親は、「みんなで力を合わせて何かを成し遂げることの大切さ、友達を大事に思うことを学んでほしい」と望んでいた。
暑い夏こそ、親子で快適な映画館へ。大きなスクリーンで非日常を味わえば、きっと特別な思い出になるはずだ。
提供元:MANTANWEB