ケロロ軍曹:16年ぶり新作劇場版アニメ 2026年夏公開 脚本・総監督に福田雄一 吉崎観音「予測不可能です」
配信日:2025/07/03 10:00

吉崎観音さんの人気マンガが原作のアニメ「ケロロ軍曹」の新作劇場版アニメ「劇場版新作『ケロロ軍曹』」が制作され、2026年夏に公開されることが明らかになった。同作の劇場版アニメが公開されるのは、2010年公開の「超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!」以来、約16年ぶりとなる。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ、映画「銀魂」シリーズなどで知られる福田雄一さんが総監督を務め、脚本を手がける。テレビシリーズでキャラクターデザインを担当した追崎史敏さんが監督を務め、同じくテレビシリーズに参加した小池智史さんがキャラクターデザインを手がける。BN Picturesがアニメを制作する。
アニメ20周年記念プロジェクトの一環として、新作劇場版アニメが公開されることになった。日向冬樹、ケロロ軍曹が登場する超特報がYouTubeで公開された。歌手でタレントの“あのちゃん”ことあのさんが20周年記念プロジェクト宣伝隊長を務めることも発表された。超特報では、あのさんと、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品さんが歌う「また帰ってきたケロッ!とマーチ」がお披露目された。同楽曲は、20周年記念バージョンとして新たに制作された。あのさんがゲスト出演する公式ラジオ「ケロロ軍曹のケロッ!とラジオ」が7月3日午後9時にYouTubeで公開される。
原作者の吉崎観音さんは「とうとうあの凶悪宇宙人たちが劇場に帰ってきます! いろいろと期待と不安がうずまきますが、頼もしいスタッフの方々も再集結してくれて、うれしいやら楽しみやら! それで、このクセ強のキャラクターやスタッフを束ねてくれるのは……ふ、福田さん!? マジですか!? ただでさえどうなってしまうのか未知数の映画が、もはやまったくもって予測不可能です。一つだけ言えることは、楽しみすぎて仕事に差し支えがあることです! みなさんも、公開を楽しみに待っていてくださいね!」とコメントを寄せている。
福田総監督は「総監督って偉そうですが、要は脚本書いたらアニメを作るほぼほぼの作業はアニメ監督さんにやっていただき、何かあったら、あれやこれや言わせていただいたり、アフレコで多少の演出をさせていただいたりという感じです。『ケロロ軍曹』、テレビ放送当時から大ファンでした。当時は僕まだバラエティーの構成作家をしていて、『ケロロ軍曹』見ながら番組の台本を書いてたの、すごく印象に残ってるんです。やっぱり一番は僕もパロディーネタが大好きなので、『ケロロ軍曹』見て『ええ、こんなことやっていいんだぁ』って驚き半分見てたんですよね。ホント、その奔放な作風が羨ましくて仕方ありませんでした。だから今回のオファーをいただいた時にうれしくてたまりませんでした」とコメント。
「当然、推しキャラはいますが、エコ贔屓(ひいき)になっちゃうので、ここでは言いません。脚本造りでは、原作の吉崎観音先生、テレビ放送当時から関わってらっしゃるプロデューサー、監督にかーなーりー助けていただき、勉強に勉強を重ねて完成させました。僕が『ケロロ軍曹』に抱いていた羨望(せんぼう)の念を思い切りぶちまけた出来になっていると思います! 主題歌を『えっ! この人が!?』って人が歌ってたりゲストの声優を『こんな人が! ウソでしょ!?』って人がやってたりするので、『ケロロ軍曹』の楽しさそのままにサプライズもたくさんご用意できていると思いますので、来年の公開をお楽しみに!」と話している。
追崎監督は「久しぶりに軍曹たちが帰ってきました! そしてその久しぶりにまた関われるだけでもうれしいのですがなんと福田雄一さんとお仕事させてもらうという奇跡。福田ワールド×吉崎ワールドという奇跡のコラボを自分も楽しみながら作らせてもらっています。とてもにぎやかで、騒がしくて(笑)楽しい作品になると思うので公開までお楽しみに!」と語っている。
キャラクターデザインの小池さんは「2011年にテレビシリーズを終えて14年ぶりにケロロたちに再会しました。と、いうことはいまだペコポン侵略は達成されていないということですね(笑)。僕のキャリアでもケロロは大きく占めた作品です。当時子供だった方、そして今現在子供の皆さんにも楽しんでもらえる映画にします!」と話している。
ケロロ軍曹役の渡辺久美子さんは「な、なんですとー!!! あの宇宙一侵略が進まない小隊が!! あのヤル時にしかやらない小隊が!! あの任務よりもガンプラ最優先の隊長のいる小隊が!! って、ここまでは我輩のメタ的なアソビでありますよ、ゲロゲロリ おろかなペコポン人のみなさん! 今こそ劇場で我が小隊の本当の力を思い知るがいいであります!! ゲロゲロゲロゲロ(黒渦共鳴) だから、ねっ、ねっ、劇場でお待ちしているでありますよ! 我輩との、や・く・そ・く」とコメントを寄せている。
タママ二等兵役の小桜エツコさんは「まさかまさかの劇場版新作『ケロロ軍曹』! こんなことがあるとは全く想像していませんでした。うれしいですぅ~。キャストのみんなといっぺんに会うこともなかなかないので、アフレコはきっとお祭り騒ぎとなることでしょう。笑い過ぎて声が枯れないよう、のど飴をしこたま取り揃えて現場に臨みます! どんなお話になるのか、私も楽しみですぅ~。このお祭り騒ぎ、ぜひぜひファンの皆様も乗っかっちゃってくださいませ」と話している。
日向冬樹役の桑島法子さんは「時を経て、皆さんと同じように驚きながら、劇場版新作の『ケロロ軍曹』に参加させていただきます。先日超特報PVを収録して、本当にやるんですね?!という実感が湧いてきたところです。ケロロ軍曹役の渡辺久美子さんをはじめとする、あのキャストチームでアフレコできる幸せを、噛みしめながら演じられたらと思います。劇場でお会いしましょう!!」と呼びかけた。
あのさんは「劇場版新作『ケロロ軍曹』が2026年夏に始まるということで、とてもとても楽しみにしています。『ケロロ軍曹』は小さい頃から単行本やテレビアニメ、劇場版等、たくさん見てきて、僕のSNSを見ていただくと分かるかと思いますがたくさんグッズも持っているくらい大好きです! そんな『ケロロ軍曹』の『ケロロ小隊 新隊員 アノノ宣伝隊長』に就任し、ずっと聴いてきた『ケロッ!とマーチ』の新バージョンを粗品さんと歌唱させていただきました。歌詞は僕のアイデアも先生にたくさん取り入れてもらっています。レコーディングも楽しかったです。ぜひ、新作と共に楽しみにしていてください!」と語っている。
粗品さんは「目つきギロロの粗品です。あの『ケロッ!とマーチ』の新バージョンを自分が歌えるなんて感無量です! 本当にあのちゃんのおかげです。感謝しています。昔角田信朗さんが歌っていたソロパートを自分が歌わせていただき、某パチンコファンの自分としてはとても光栄でした。ハリセンボンさんが担当した劇場版『ケロロ軍曹』の主題歌よりは皆さんに聞いていただきたいです!」と話している。
「ケロロ軍曹」は、地球侵略を目指すカエルをモチーフとした宇宙人・ケロロが、地球の少年・冬樹の家で過ごす日常を描いたギャグマンガ。1998年に読み切り「ケロロぐんそー」が「別冊ニュータイプ」(KADOKAWA)に掲載され、1999年に「月刊少年エース」(同)で連載をスタートした。テレビアニメは2004年4月~2011年3月に約7年にわたって放送され、5作の劇場版アニメ公開を含めて幅広くメディア展開している。2021年4月にYouTube公式チャンネルがスタートし、2025年6月現在、登録者数は25万人を突破。2024年に原作の連載25周年、テレビアニメ開始から20周年を迎えた。
提供元:MANTANWEB