WIND BREAKER:実写映画“防風鈴”キャスト発表 桜遥役は水上恒司 蘇枋隼飛役は綱啓永 朝ドラ「あんぱん」で話題の中沢元紀も
配信日:2025/06/25 5:00

講談社のウェブマンガサービス「マガポケ」で連載中のにいさとるさんの人気ヤンキーマンガが原作の実写映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」に登場する街を守る正義の不良軍団“防風鈴(ぼうふうりん)”のキャストが6月25日、発表された。俳優の水上恒司さんが主演を務め、ケンカだけが取柄の孤独な風鈴高校の1年・桜遥を演じるほか、木戸大聖さんがケンカはめっぽう弱いが情報収集にたけた楡井秋彦役、綱啓永さんが右目の眼帯がトレードマークの蘇枋隼飛役として出演する。
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」で柳井嵩の弟・千尋を演じていることも話題の中沢元紀さんが風鈴高校3年で四天王の1人とされる防風鈴きっての武闘派・柊登馬、ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」のJUNONさんが風鈴高校のてっぺんである梅宮一を崇拝する荒くれ者の杉下京太郎、上杉柊平さんが風鈴高校の総代を務める梅宮一をそれぞれ演じる。防風鈴6人のキャラクターポスターも公開された。
原作者のにいさとるさんは「撮影現場も見学させていただき、キャスト、スタッフ皆さんの熱量に圧倒されました。迫力あるアクションシーンも見応えがあったのですが、一人一人のキャストさんが丁寧に桜や梅宮などの作中の人物解釈に向き合い役作りをされているなと感じました。また、映画にしかできない見せ方もたくさんあるんだろうなと完成が楽しみになった見学の時間でした」と期待を寄せている。
特報映像も公開され、防風鈴のメンバーがお披露目された。桜と謎の男による回し蹴りの応酬など迫力のアクションシーンも収められている。今作のアクションのテーマは“風”だったといい、撮影現場では風速25キロメートル超えの立つことも難しい爆風を作り出す特機を複数配置し、風が吹き荒れる中で疾走感あふれるアクションシーンを撮影したという。
「WIND BREAKER」は、2021年1月にマガポケで連載を開始した。ケンカだけを取柄に孤独に生きてきた主人公・桜遥が、かつて不良の巣窟と恐れられた風鈴高校に入学し、街を守る集団・防風鈴の一員となって戦う姿を描いている。2022年に「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」を受賞した。テレビアニメも人気を集め、第1期が2024年4~6月、第2期が今年4~6月に放送された。コミックスの累計発行部数は800万部以上。
映画は「ブルーピリオド」「サヨナラまでの30分」などの萩原健太郎さんが監督を務め、「ハケンアニメ!」などの政池洋佑さんが脚本を手がける。12月に公開される。
キャストのコメントは以下の通り。
◇桜遥役の水上恒司さんのコメント
この度、桜遥役を演じました水上恒司です。基本的にこの場においては、このコメントを読んでくださる皆様に今作における観劇意欲を掻き立てるコメントや、今作に出演した意図のようなものを提示しないといけないものです。しかしながら、「言いたいことは映画の中に置いてきた」という意のことを、昔のとある重鎮映画監督たちが言っていたことを今、コメントを打ち出しながら考えています。ぼやきはここまでにとどめつつ、今作は令和の時代ならではの不良映画です。僕の青春時代の不良映画と表現も捉え方も変わってきており、時代の移り変わりを感じます。ノスタルジアな気持ちになりつつも新しい時代に向かって桜遥と共に、多くのスタッフさんと共に、桜遥のように日々(撮影に)猛進していく日々は忘れられません。続報をお楽しみに。またボヤくのもお楽しみに。
◇楡井秋彦役の木戸大聖さんのコメント
原作を見させていただいた時に、これまでにない新しいヤンキー像を見た感覚になりました。街や人を“守る”ことを目的として戦う姿、そして彼らが放つ言葉一つ一つに僕自身もすごく感動しました。そんな「WIND BREAKER」を映画で実写化し、楡井秋彦として参加できることを知った時は本当にうれしかったです。爽快なアクションシーンはもちろん、それぞれのキャラクターたちが交わす人情味のある対話はこの作品の大きな見どころとなっています。ぜひ大きなスクリーンで「WIND BREAKER」の魅力を味わってください!
◇蘇枋隼飛役の綱啓永さんのコメント
蘇枋隼飛役を務めさせていただきました綱啓永です。僕自身原作が大好きで、蘇枋が大好きで、役が決まった時に大歓喜したのを覚えています。今回実写映画化する上で大切にしたかったのは、好きだからこそただのまね事にはしたくないということです。自分にしかできない、この役が自分である意味を考えた上で演じることを意識しました。悩んだ時、監督の萩原さんが全俳優とすごく真摯(しんし)に向き合ってくださる方だったので、たくさんの場面で救われました。今回一緒に作品作りができたのが本当にうれしかったです。現場でそれぞれ生きている役を見ているのが楽しくて仕方なかったです。アツい共演者、スタッフの皆様と共に創り上げたウィンブレ。冬はこの映画を見て少しでも心を温めてくれたらうれしいです。見終わった後、“ケンカしたい”とかではなく、“隣の友達の肩を抱きたい”と思えるような作品になっていると思います。映画「WIND BREAKER」よろしくお願いします!
◇杉下京太郎役のJUNONさんのコメント
この度、杉下京太郎役を務めさせていただいたBE:FIRSTのJUNONです。「WIND BREAKER」は見ていた作品だったので、お話をいただいた時はとても驚きましたが、素直にうれしかったです。演じさせていただいた杉下京太郎は、寡黙で一見凶暴、かつ総代に従順なキャラクターなのですが、ある意味コメディー要素もあるキャラクターなので、実写として表現する際にどのように演じれば良いか難しいなと感じていました。僕自身、初めての映像作品だったので、撮影が始まる前は不安と緊張でいっぱいでしたが、共演者のみなさんの演技やそれぞれの役への向き合い方などを撮影を通してたくさん学ばせていただきました。本当に温かい現場でたくさん救われました。みなさんにもこの作品を愛していただけたらうれしいです。
◇柊登馬役の中沢元紀さんのコメント
柊登馬は、見た目に反して誰よりも優しい心を持ち、他人のために行動できるキャラクターです。上級生らしく、1年生たちをまとめるお母さん的立ち位置を意識しながら演じました。個性だらけのボウフウリンメンバーに振り回されながらも、胃薬を持ち歩きながらがんばる柊を応援していただけたらうれしいです。実写化ならではの細かい心理描写や映像美、大迫力のアクションシーンも満載です。ウィンドブレイカーの世界観にどっぷり浸かっていただけたらと思います! そして、オール沖縄ロケということで、キャスト・スタッフの皆さんとたくさんコミュニケーションを取りながら挑んだ作品なので、ぜひ公開を楽しみに待っていただけたらうれしいです!
◇梅宮一役の上杉柊平さんのコメント
撮影が始まる前に萩原監督と、「今作はケンカを美化し、心が暴力的にたぎる物ではなく、映画館を出た時に近くにいる誰かを思って、その誰かを守りたいと感じる作品を作りましょう」というお話をさせていただき、全力で人や場所を守ろうと向き合った撮影でした。相手を受け入れ、理解しようとする梅宮の強さは受け取る側によっては利己的に映る気がしていますが、そんな中、大切にしている物だけを信じて突き進めたのは、全キャストのものすごいエネルギーを受けたことが大きな理由です。最高のキャスト、スタッフ、環境、全てが揃って、人間が演じる意味のある作品が出来上がったと思っています。ぜひご覧ください!(暴風の中の撮影シーンは全て過酷でした)。
提供元:MANTANWEB