ソムタム田井のコスプレリポート:イタリア出身「ホロライブ」レイヤー ウイッグ、メーク、ポージングで“猫っぽさ”を表現
配信日:2025/05/31 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、東京・池袋のサンシャインシティ周辺で定期的に行われているコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」で撮影、インタビューした、ホロライブプロダクション所属のバーチャルYouTuber(VTuber)に扮(ふん)するユリコタイガーさんと、まひなさんを紹介する。
イタリア出身のコスプレーヤー、ユリコタイガーさんが扮するのは、ホロライブ傘下の海外グループの一つ、ホロライブEnglishに所属する、イタリア語が得意なVTuberのラオーラ・パンテーラ。特徴的な衣装は、友人の協力を得て作り上げたものだという。
「もともとは購入した衣装なんですけど、コスチューム制作が得意な友達に協力してもらいながら、ジャケットからコルセット、パンツまで、すべて作り直して。ですので、ほぼ新品……といっていいくらいのリメーク衣装になります」
ウイッグやメーク、ポージングに関しては、猫っぽさを意識した。
「ウイッグは友達に作ってもらったもので、猫耳部分と髪の質感に一体感があるところがお気に入りです。それに合わせて、メークもちょっとだけ猫っぽい感じにしてみたり、撮影時には明るく元気なポージングも意識しました。じつはラオーラさんには、SNSをフォローしていただいていて。写真をアップしたところ、ご本人にも喜んでいただけたので、頑張った甲斐(かい)がありました!」
まひなさんが扮するのは、ホロライブ2期生メンバーの百鬼あやめ。特にこだわったのはウイッグの造形だそうで、屋外での撮影を意識し、風に煽られても形が崩れないように工夫を凝らしたと話す。
「百鬼あやめちゃんのコスプレをするのは、ロケ撮を入れて2回目になります。前回の反省点を生かして、ウイッグを修正して挑みました。かなり髪が長いので、風が吹いても絡まないようにコーティングしたり、お団子を分解してしっくりくるサイズに作り直したりと、いろいろ改良しています。まだまだ改善したいところはありますが、1回目よりクオリティーは上がっていると思うので、少しは進歩したかな……という感覚です」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB