高橋ミナミ:「キミとアイドルプリキュア♪」インタビュー ずっと憧れていたプリキュア キュアウインクに出会えた運命
配信日:2025/03/09 8:01

人気アニメ「プリキュア」シリーズの第22弾「キミとアイドルプリキュア♪」。キュアウインク/蒼風なな役の高橋ミナミさんは、プリキュアに憧れ、これまで何度もオーディションに挑戦してきたという。「運命のプリキュアに出会えた」という高橋さんに「プリキュア」への思いを聞いた。
◇今回が最後だ!と臨んだオーディション
「キミとアイドルプリキュア♪」のモチーフは「アイドル」で、テーマは「“キミ”がいるから輝ける、強くなれる!」。伝説の救世主・アイドルプリキュアが歌って踊ってファンサして、ダイスキな人、大切な人、応援してくれる人、隣にいる人、目の前にいる人など“キミ” をキラッキランランにする。そして“キミ”の存在がアイドルプリキュアをキラキラ強く輝かせる。キュアアイドル/咲良うた役の松岡美里さん、キュアウインク/蒼風なな役の高橋さん、キュアキュンキュン/紫雨こころ役の高森奈津美さんが出演する。ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送中。
「運命のプリキュアに出会えた」。キャストが発表された際、高橋さんは熱いメッセージを寄せていた。高橋さんはどうしても「プリキュア」に出演したかったこともあり、出演が決まっていないのに「プリキュア」の収録時間はスケジュールを空けていたという。
「ずっと憧れていました。何度もオーディションに参加させていただいたのですが、受からなかったんです。私はプリキュアじゃないのかも、と受けるのをやめようとした時期もありました。オーディションに落ちるたびに、スケジュールが空白になるわけで、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになっていました。でも、スタッフの方に『まだその時じゃないだけなんです』『今回、受けたプリキュアじゃなかっただけなので、志のある方は、諦めないで受け続けてください』と声を掛けていただいたことがありました。プリキュアのチームの皆さんは、すごく温かいんです。運命のプリキュアに出会えて、本当によかったです!」
高橋さんが演じる中学2年生の蒼風ななは、ピアノを弾くことが得意で、優しく賢い女の子。ウインクがファンサのキュアウインクに変身する。変身口上は「キミと瞬く、ハートの勇気!お目目パッチン、キュアウインク!」。高橋さんは“運命”を感じているが……。
「私とななちゃんは全然違うんです。『ななちゃんに雰囲気が似ているね』と言っていただけることもありますが、そんなことはなくて、私は感情のまま行動するタイプで、どっちかというと、うたちゃんに近いかもしれません。ななちゃんみたいになれたらいいと思いますが、似ているところがあるかと言われると、小さい頃にピアノを習っていたことくらいなんです。でも、私の声がぴったりと思ってもらえたことが、運命なんだと感じています」
オーディションでも手応えは「全然なかったんです」と明かす。
「今回が最後だ!とにかく楽しもう!とオーディションに臨んだので、すっきりした気持ちだったのかもしれないです。でも、すごく緊張していたんです」
◇アイドルに助けられてきた人生
「プリキュア」は子供たちの憧れの存在だ。高橋さんは「キミとアイドルプリキュア♪」のイベント「おひろめデビューライブ」に参加し、子供たちの笑顔を見て、勇気や元気をもらったという。
「プリキュアはすごい力を持っていて、子供たちの支えになるような存在です。元気がない時もプリキュアを見たら勇気が湧いてきます。本当に素敵です。プリキュアが頑張っているから、自分も頑張れる。憧れのプリキュアに声を当てることができたら、この子たちの勇気の一部になれるかもしれない。だから、いつかプリキュアになりたいと思っていたんです。おひろめデビューライブで、みんながプリキュアと交流する姿に感動しました。その後の収録でもみんなの声が聞こえてくるような感覚があります」
「キミとアイドルプリキュア♪」のモチーフである「アイドル」にも特別な思いがある。その思いを込めてななを演じようとしている。
「アイドルに助けられてきた人生なんです。悲しい時、アイドルの歌が応援になることもありますし、パワーをもらえます。アイドルの歌は、挑戦している人を応援したり、誰かの背中を押したりするものが多いですよね。アイドルプリキュアを通じて誰かを助けることが、これまで応援してたアイドルたちへの感謝をお返しできるのかな?とも感じています」
◇一歩引くことを大切に
第3話「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」では、ななは勇気を出して、一歩踏み出し、キュアウインクに初めて変身した。
「念願の初変身だったのですが、実は全然覚えていなくて……。ななちゃんの心の機微について行くことに精いっぱいで、気付いたら変身していました。ななちゃんも気付いたら変身していたので、リンクしたのかな? ずっと憧れていましたし、もっと手応えのある変身にしたかったんですけどね。第3話では、普段はやらないミスをしてしまったり、慌ててしまっていたので、無事に変身できてよかったのですが」
ななを演じる中で意識しているのは「一歩引く」ことだ。
「今回のプリキュアは肉弾戦がありますし、プリキュアには力強いイメージがありましたが、『ウインクは一歩引いてください』というお話がありました。ほかの二人は直接攻撃しますが、ウインクは一歩引いて、バリアーで守りながら、戦います。守ることが技の一つで、守るためには最前線に立ちすぎてはいけない。一歩引くことがお芝居でも大事なのかなと思っています。ななちゃんは自分探しの途中にいます。客観的に人のことをよく見ていて、そこまで前に出るような性格ではないんです」
高橋さんにとって「一歩引く」ことは挑戦になっている。
「これまでのお芝居は“0”か“100”みたいな役が多かったんです。すごく元気なキャラクターやすごくダウナーなキャラクターデザインが多かったので、一歩引くお芝居はあまりしてきませんでした。一歩引いたお芝居が魅力的になるように考えています。ななちゃんと一緒に見つけていきたいと思います」
高橋さんは、今後の収録に向けて「これまでプリキュアに出演してきた声優の友人は、みんなが『長いようでアッという間だから』『とにかくプリキュアを楽しんで』と口をそろえるんです。まだ、アワアワすることもありますが、これから楽しんでいきたいです!」と意気込む。憧れだったプリキュアの声優になり、憧れられる存在となった高橋さんのさらなる活躍に期待したい。
※高橋ミナミさんの「高」は「はしごだか」。
提供元:MANTANWEB