人生のターニングポイントでみせるカイジの名言で心もざわ・・ざわ・・。
更新日:2016/12/05 10:00
ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・
こんな心のざわめきは聞いたことが無いと言うあなたは、人生のターニングポイントでの勝負が足りていないかもしれません!!
「賭博黙示録カイジ」 (福本伸行/highstone, Inc. ) から続くカイジシリーズは、日常からはかけ離れたギャンブルを通して、法外な賭け金、様々な勝負が描かれるギャンブル漫画作品。
そしてこの作品の登場人物達のギャンブル時における鬼気迫る数々の台詞には、心奮い立たせるものから、ハッと新鮮な考えを与えてくれるものまで、その名言は普段の何気ない日常を過ごす私達にとっては衝撃を与えるものばかりです。
今回はカイジシリーズで登場する台詞を厳選し、読めばきっと心がざわつく名言を紹介していきます。
「カイジ」とは
カイジとは、「賭博黙示録カイジ」 、「賭博破戒録カイジ」 、「賭博堕天録カイジ」 、「賭博堕天録カイジ 和也編」 と続き、2016年12月現在は「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」が連載中の一貫したシリーズのギャンブル漫画作品です。
非生産的で自堕落な生活を送っていた主人公の伊藤開司が、友人の保証人による多額の借金を背負うきっかけから、命を賭けた壮絶なギャンブルに挑んでいくストーリー。
その壮絶なギャンブルから垣間見える人間の「欲」「本心」「情」「真理」など、人生訓にもなる様々な名言が心をざわつかせる魅力を持った作品です。
カイジの名言
この物語の主人公である伊藤開司(カイジ)は、上京後に就職をせずに自堕落な生活を送る青年。
友人の保証人による多額な借金を背負い、その借金返済を目的に様々なギャンブルや死闘に挑んでいくことに。
世の中への不満や勝つことへの執念など、作品内でも多くの心ざわつかせる名言を放ちます。
「落とさなきゃ落とされる・・・・この仕組みは・・・・・・・・この世の姿そのもの・・・・・・・・基本も基本・・・・・・大原則だっ・・・・・・!」
人間が鉄骨の橋を命がけで渡る人間競馬に挑むカイジは、先に進む挑戦者を突き落とすことを脳裏に浮かべてのこの一言。
カイジは自分が助かるためには相手を落とすしかないとの感情を必死で自分のなかで正当化しようとしますが、この後涙を流しながらひとつの決意を示すことになります。
「やらなくてどうするっ・・・・・・・・!!勝つ為に生きなくてどうするっ・・・・・・!!」
帝愛グループの幹部である利根川とのEカード勝負のターニングポイントで、カイジはある勝機を見出すも、その決心がなかなかつかずにいる自分を奮い立たせるように心の中で叫ぶ。
このあとカイジが見せる「勝機」は、常人では考えつかない常軌を逸した行動でした。
「負けを受け入れることが・・・・敗者の誇り・・・・オレは・・・・・・負けをぼかさないっ・・・・・・・・・・!」
帝愛グループの総帥である兵藤和尊とのギャンブルに敗北したカイジは、指1本2000万円という賭け金の代償として、手の指4本を失うという狂気的な場面に直面する。
最後の最後に自分のプライドを捨ててどうにか兵藤へ懇願しようと考えるも、今まで関わって命を落とした多くの仲間達を想起したカイジは、敗北を認めた覚悟の一言。
「迷ったら・・・・・・・・望みだろ・・・・・・!望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろっ・・・・・・!」
帝愛グループの裏カジノでのパチンコ「沼」の攻略にあと一歩というところで、協同出資していた遠藤が軍資金を渋ることになってしまう。
そこでカイジはここで引く道理が無いことを必死に叫びこの一言。
引き際を見ないギャンブル精神をよく表している言葉ですが、カイジのこの名言は、少なくとも未来を手にしようとする強い台詞でした。
「刮目せよっ・・・・!」
裏カジノの社長である村岡隆との「17歩」という変則二人麻雀でのギャンブルをするカイジ。
1億を超えるギャンブルのなかで起死回生の一手を成功させ、ついに村岡からのロンを勝ち取り激闘に終止符を打ったときにこの一言。
このあとのカイジの12回連続「ロン」の叫びは圧巻のシーンです!!
利根川幸雄の名言
帝愛グループ最高幹部の一人の利根川幸雄は、カイジが借金返済で最初に参加したギャンブル船エスポワールでの限定ジャンケンでの説明役から登場し、その後も負債者達への辛辣で強烈な言動で「世の中の真理」を説くような発言で絶大な存在感を示すキャラクター。
カイジとのEカードという心理戦での直接対決で敗北してしまった利根川は、総帥の兵藤からの「焼き土下座」を執行され、帝愛グループの中での地位は完全に失脚した。
「勝ちもせず生きようとすることが そもそも論外なのだ」
ギャンブル船エスポワールで負債者達へ喝を入れる利根川が、今まで失敗の連続でここまできた負債者達へ「勝つこと」への必要性を説いたこの一言。
利根川の発言は強引で冷酷だが、それでも正論に感じてしまう辛くも納得してしまう台詞なんです。
「金は命より重い・・・・!」
人間競馬での換金チケットを巡って文句を垂れる負債者達へ、利根川は1千万、2千万という金額がどれほどの大金なのか、そして金に対しての真理を強烈な一言でぶつける。
体と時間を対価として金を得る、言わば「社会」の大原則とも言える真実を、一切の情を切り捨てて放つ利根川の一言は強烈!!
「一生迷ってろ そして失い続けるんだ・・・・・・・・・・・・・・貴重な機会(チャンス)を・・・・・・・・・・!」
鉄骨渡りの決断に渋る負債者達をみた利根川は、その手に持つ換金チケットを奪い取り冷酷な一言。
人生の決断時で迷い遅れたからこそ今の落ち目にいることにまだ気付かない負債者達へ、利根川は見捨てるようにキッパリと振り切ります。
兵藤和尊の名言
帝愛グループの総帥であり、巨大な富を持つ金の亡者の兵藤和尊は、常軌を逸したギャンブルやゲームを企画して博打で負けた者への罰を与えては、その苦しむ姿を見て快感を得る残虐性を持つ人物。
常人とは違う感覚を持ち、その揺るぎない自信と圧倒的なオーラは、カイジシリーズのなかでも絶大な存在感を示すキャラクター。
「折れた足をいじられると彼は痛いが・・・・・・・・・・わしは痛まない・・・!」
鉄骨渡りを失敗して落下した負債者達を通路に放置し、その折れた足を杖で突く兵藤の恐ろしい一言。
人の痛みは他人にはわからないという真理を堂々と放つ兵藤の一言には狂気を感じます。
「命はもっと・・・粗末に扱うべきなのだっ・・・・・・!」
利根川との死闘に危機迫るカイジの姿に歓喜した兵藤は、命を賭けることを正当化したような自分自身の人生訓にも重ねた真理を放つ。
人生の勝負どころで自分を犠牲にするか自分を大切にするか、両極端だけが答えではないにしても、兵藤の一言はひとつの答えのようにも感じる一言。
「誠意とは・・・それほど厳しいのだっ・・・・・・・・!」
Eカードに敗北した利根川への「焼き土下座」を命ずるなか、謝罪という「誠意」が「辛ければ辛いほどにその価値を増す」という、兵藤の考えを語る一言。
人間の見せかけの「誠意」には何の意味も持たないと断言する兵藤は、人を「信じる」という心は感じられず、「自己犠牲」そのものが客観的な誠意の判断材料だと言いきります。
まだまだある!その他登場人物の名言
カイジシリーズではまだまだ名言を放つ登場人物がたくさん!!今回はそのなかでも特に心がざわついてしまう台詞を厳選して紹介します。
「年老いた者にとってその手は これまでの人生で築いた「何か」を守る手 つまり放さないための手だ しかし持たざる者 若者がそれじゃ話にならない 若者は・・・・・・掴みにいかなきゃダメだっ・・・!」(遠藤 勇次)
借金返済のチャンスを持ちかけるも、リスクを恐れて決心がつかずに躊躇するカイジに対して遠藤は、カイジの腕を掴んで熱がこもった説得の一言を放つ。
未来の成功を掴む手段を「手」に例えて力強く話すこの台詞には、気持ちを奮い立たせる巧みな話術があります。
「わかったんだよ・・・・・・・・・・・・・・オレにはもう・・・・・・・・わかった・・・・人間には二種類いる・・・・と 土壇場で臆して動けなくなってしまう人間と そこで奮い立つ者と・・・・・・・・」(石田 光司)
命掛けの鉄骨渡りに挑むカイジと石田であったが、ついにその恐怖に足がすくみ身動きが取れなくなってしまった石田のこの一言。
窮地に追い込まれた際の人間性を二種類に分類したこの台詞は、人生の勝負どころで道しるべにもなってくる名言だと感じます。
「明日からがんばるんじゃない・・・・・・・・今日・・・・・・今日だけがんばるんだっ・・・・・・・・・・・・!今日をがんばった者・・・・・・・・・・今日をがんばり始めた者にのみ・・・・・・明日が来るんだよ・・・・・・!」(大槻)
地下強制労働施設で働くことになって初めての給料を得たカイジは、得た金を貯めて一日外出券を狙うも、班長である大槻の巧みな誘惑により豪遊をして散財してしまうことに。
そんな心の弱さに付け込んだ大槻が堕落するカイジを見て放ったこの台詞は、人生における日々の積み重ねの重要性に気付かせてくれるハッとした名言です。
「啀み合ってる姿こそ真実っ・・・・!正しい姿・・・!」(兵藤和也)
村岡とカイジの麻雀ギャンブルの最中、かつて地下労働施設脱出を共にした三好、前田とカイジの仲違いする姿を見た兵藤和也は、人間の本質を「悪」と信じる自身の考えを肯定するように一言。
「防御こそ 最大の攻撃ざんすよ・・・・・・・・・・!」(村岡隆)
「17歩」という変則二人麻雀でカイジとギャンブルの死闘を繰り広げる村岡は、相手のロンでしか上がりがないという麻雀の「守り」に特化した「17歩」のゲーム性を説いてこの一言。
常にリスクを避けて守りに徹して生きてきた村岡の人生観にも通じるこの台詞は、人生の勝負どころの判断のひとつの答えとも言えます。
自分の心境にマッチした心がざわつく名言はあったでしょうか?
カイジシリーズでは、主人公カイジが多くの「悪」と呼ばれるキャラクターと対峙し、大一番のギャンブル勝負を重ねていきます。そしてそこで飛び交うキャラクター達が放つ台詞は、どれも強烈でインパクトがあり、平和な日常生活を過ごす人間にとっては新鮮で衝撃的です。
また、なぜここまでカイジシリーズの台詞が人の心を掴んできたのか。
その理由にはカイジが戦ってきた「敵役」とも言える「悪」のキャラクター達が、実は誰よりも世の中の「真理」や「正論」をカイジ達へ叩きつけるところだったのだと感じます。
カイジシリーズを読んで心をざわつかせて、誰もが通る数々の人生のターニングポイントに備えていきましょう!!
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作者
アナゴ
「アナゴさんの%表示マンガ感想」というマンガ紹介ブログを不定期に更新中。インドア趣味がマンガで、アウトドア趣味がロードバイクの1988年生まれ。好きな漫画家は「荒木飛呂彦先生」「福本伸行先生」「浅野いにお先生」「柴田ヨクサル先生」です。面白いマンガには「リアリティ」がある。それは「世界観に引きずり込む力」。そういうマンガに出会えたとき、マンガを読み続けて良かったと心から思えます。記事タグ
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