ただしイケメンに限る…ではない!男前キャラたちの魅力
更新日:2016/11/21 10:00
今や女性が少年漫画を読むのは当たり前。漫画ならではのカッコいいキャラクターたちにキュンキュンする女子も多いとか。
そりゃあ、これだけイケメンだったらモテモテで当然でしょ! と鼻で笑った男性の皆さん。少年漫画の男性キャラクターは、何もイケメンさだけが理由で人気があるわけじゃないんです!
少年漫画の男前すぎるキャラクターたちから、モテる秘訣を探ってみましょう。
面倒見の良いお調子者 田中龍之介
最も熱いバレーボール漫画といえばこちら!「ハイキュー!!」 (古舘春一/集英社) 。主人公・日向翔陽と影山飛雄を中心とした魅力的なキャラクターたちが、自分自身やチームと向き合い成長していく姿が魅力的に描かれています。
中学時代にある因縁を持つ日向と影山は、高校のバレー部で再会。
ところが部長の澤村は、闘争心むきだしの二人に対して、お互いがチームメイトだと自覚するまでは部活に参加させない、と言い渡します。
体育館の出禁をくらった日向と影山は、バレー部の朝練が始まる朝7時までのあいだ、ひそかに練習をすることに。
不器用だけど可能性を秘めた新入生に、それとなく協力してくれるのは田中龍之介。日向と影山の先輩で、部内のムードメーカー的存在です。
そして約束したのは早朝5時。もちろん、鍵が開いているわけがない! と、二人が嘆いているところへやって来たのは…田中先輩!!
普段の朝練は遅刻ギリギリだという田中。そんな彼が鍵の管理を申し出るくらいに、問題児二人が気になってしまったのでしょう。
そんな田中のモテポイントは、なんといってもとてもナチュラルに気遣いができるところ。
中学時代、弱小バレー部にいた日向は、初めての練習試合にド緊張。そしてあろうことか、バスで隣に座っていた田中先輩のジャージにゲ○っちゃいます…。
しかし、自分の服が汚れたというのに全く気にして無いようなあっけらかんとした笑顔を見せる田中。それどころか自分をさりげなく気遣ってしてくれるなんて、なかなか並みの高校男児ができるものではありません。今モテないのが不思議なくらいの男前な少年です。
普段はお調子者の彼ですが、やっぱりスポーツ少年らしくバレーに打ち込む姿はほれぼれしちゃいます! 特にバレーに対する姿勢は驚くくらいにしっかりしていてアツさ十分。
高校男子なんて、見栄を張りたいお年頃。それなのに「大して取り柄も無え」と自己分析した上で、自分が今すべきことは何か? を冷静に判断できる勇気と決断力。とても十代男子とは思えません!
内に秘めた激情 リヴァイ
お次は、爆発的ヒットを記録し、アニメ化・実写映画化などでも話題になった「進撃の巨人」
(諫山創/講談社)
よりリヴァイ兵長をご紹介。
主人公・エレンの所属する調査兵団の兵士長を務める彼は、いつも無愛想で何を考えているのか分からない不気味さがあります。
エレンを救うための“演出”と称し、ここまでやっちゃいます。なんて非情…!
そんな彼、実は極度の潔癖症。長らく使われていなかった調査兵団本部を掃除するにあたって、その本領を発揮します。
バンダナにマスク姿のリヴァイ。この登場シーンには思わず笑いがこぼれたという人も多いのでは? しかし彼にとっては大真面目な掃除ルックなのです。
そしてエレンの掃除に対するこのダメだし! 将来いい旦那ならぬいい鬼嫁になりそうです…(笑)
掃除に妥協を許さないほど綺麗好きのリヴァイですが、死にゆく仲間を看取る際には自らの手に血が付くのも厭いません。
言葉が少なく本音が見えづらい彼ですが、実はとっても仲間思いなのです。普段の彼からは想像ができないほど熱い…!
クールな人の熱い一面を見てしまったり、そうしたギャップにやはり女性は弱いものです。
天然ボケだけど実は策士 木吉鉄平
めちゃくちゃ影が薄い主人公、というなかなかない設定で話題になった「黒子のバスケ」
(藤巻忠俊/集英社)
。
地味な主人公とは裏腹に、派手な試合シーンと個性の強い選手が揃った本作ですが、今回は誠凛高校バスケ部の創設者・木吉鉄平の魅力をご紹介。
わけあって創設者ながら誠凛バスケ部から離脱していた木吉。でもその間に何もしていなかったわけじゃない、と言う木吉に対して、部員が何か学んだのかと聞く場面での一言が脱力モノです。
学んでいたのはバスケじゃなくて花札でした。お休み期間中にすっかり花札にハマってしまった木吉は、他にも好物が黒飴であるなど、なかなか渋めのセンスです。おじいちゃんおばあちゃんから好かれそうな雰囲気はありますよね。
大真面目に天然ボケをかます彼ですが、実はバスケに対する洞察力はピカイチ。
普段のボケボケの彼とは一転。鋭い観察眼を持っています。
そんなギャップのある彼の魅力は、さりげなく男前な言動をするところ。
バスケ部の監督兼マネージャーの相田リコが作った料理を食べる際に、それはよく表れています。
色々言いたいところはあると思いますが、カレーです。一体どうやったらこうなるんだ、って見た目。これでは味もお察しですよね…。部員も心の中で「味の大虐殺や!!」と叫びながら悶絶してしまいます。
でもリコの努力を目にした木吉がとった行動は…
なんともオトコマエな回答!しかもおかわりまで! 「おいしいよ」なんて決して無理して嘘をつくこともせず、でも相手をさりげなく気遣うという優しさ。彼の懐の大きさが垣間見えますね。
しかし調子に乗っておかわりをいただいてしまった木吉は、この後大量に変な汗を流すことになります。
忠誠心の高い心豊かな武人 ダリューン
壮大な世界観がファンの心を掴んで離さない「アルスラーン戦記」
(荒川弘、田中芳樹/講談社)
。気弱で心優しいアルスラーン殿下を中心に、個性的なキャラクターと息もつかせないハラハラ展開がとても魅力的な本作。
今回ご紹介するダリューンは、1万もの騎兵を指揮する万騎長の一人です。アルスラーンがよく剣の稽古をつけてもらっていた大将軍ヴァフリーズの甥で、彼が最も信頼を寄せている人物。
まさに謹厳実直・質実剛健を絵に描いたような彼。しかし、堅物男かと思いきや、とても情緒豊かなのがまた魅力なのです。
捕虜が逃げ出した際、アルスラーンの指示によって討つ手を止めたダリューン。昔からアルスラーンの心優しさを知っているダリューンは、自らが討ち損じたことにします。こうしたさり気なさも、飾らないカッコよさがあります!
目上の者に対して、真っ直ぐに自分の意見を申し上げる姿も、見ていてとてもカッコイイ! これぞ武人。罵られてもひるむことなく意志を曲げないダリューンに、心を奪われた人も多いのでは?
基本的には真面目なので、友人・ナルサスの言葉にもこんな返し。なんだかちょっとお茶目に思えてきますね。こんなギャップもたまらない!
現代を生きる武士 真田弦一郎
今やその名前を知らないともいえる少年漫画「テニスの王子様」 (許斐剛/集英社) 。その人間離れした技はもちろん、個性的な登場人物やオドロキ展開のストーリーに魅了されている人も多いのでは?
そんな個性バツグンの漫画ですが、今回紹介するのは主人公・越前リョーマの通う青春学園中等部のライバル校である立海大附属中学の副部長・真田弦一郎です。
まず何も言わずに彼の面構えを見てください。これでも中学生です。本作にはとても中学生とは思えない風貌をしたキャラクターが目白押しなんですが、彼は一、二を争う『小児科にギリギリ通えるのが信じられないキャラ』でしょう(※中学生までは小児科にかかることができます)。
古風な見た目の彼は、中身もとても古き良きを大事にしているといった感じ。手にしているのはラケット…ではなく真剣。将棋や書道を趣味としているなど、中学生と思えない威厳はこうしたところからも出てくるのでしょうか?
「常勝」を掲げる立海大附属では、負けに対してとにかく厳しい! たとえ草試合であろうと、負けたら容赦ない鉄拳制裁が待ってます。仲間へも一切の感情を切り捨てて向き合える彼のような人物が副部長だからこそ、“常勝”立海大附属として存続してこれたのかもしれません。
彼のテニスは、「逃げ」のないプレイスタイル。真っ向勝負で相手を木端微塵に追い詰める。普段は無駄口を叩かない寡黙な彼のそんなテニスを見たら、その気迫と情熱に圧倒されつつドキッとしちゃうかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
少年漫画の魅力的なキャラクターたちから、モテる秘訣を学べたのではないでしょうか。
外見だけでなく中身も磨いて、「ただしイケメンに限る」なんて言われないようにしましょう!
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作者
ヘルシー鮫
漫画と猫と今川焼きが好きなゆるいオタク。テニプリは青春にしてホーム。永遠に千石清純に恋してる。【twitter】@herusamecochan
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