僕らは自分のことばかり

あらすじ

誰かを「いなくなればいい」と思ったこと、ありますか? サッカー選手を目指し、やめた2人の少年。絵筆に青春を懸ける少女の絶望と再生。クラスのいじめられっ子が有望な新人漫画家と知った、漫画家志望の少年。全てを水泳に捧げる少年に恋した女の子。さまざまな“天才と凡人”の出会いが僕たちの黒い感情をあぶり出す。切なくて苦しくて、でも愛おしくてたまらない青春グラフィティの傑作登場!

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    持つ者、持たざる者

    昔読んだ小説の中で、「何かを持ってる奴はいつ失うかと怯えているし、何も持っていない奴は一生持てないままなんじゃないかと怯えている」という意味のくだりがあった。
    それを、思い出した。

    「お前はいいよな、出来るから」
    「あなたはいいよね、美人だから」
    それは一面でしかなくて、結局、才能のある人もない人も、生きてゆくということは、それほどイージーモードにはなり得ないのだろう。
    みんな、それぞれ何かしらの地獄を抱えて生きているのだろう。
    でも、十代の「僕ら」には、それがわからなかった。
    他人の地獄など見えなくて、自分のことばかりだった。
    そんな時代のワンシーンを次から次へと切り取ってみせたような、なかなか巧みな漫画だと思った。

    by roka
    • 36
  2. 評価:5.000 5.0

    ほかの作品から

    この作者さんの他の作品が好きなのでこちらも読みました。自分の半径五メートルくらいの距離が世界の全てで、自己中心的な思春期の少年少女の日常を題材に、彼らが少しだけ大人になる瞬間を切り取った短編連作です。
    登場人物が少し被っているところが好きです。とくに最後の話!全然気がつかず、おぉってなりました。

    by 匿名希望
    • 12
  3. 評価:5.000 5.0

    思春期の甘酸っぱさ( ´^`° )

    ネタバレ レビューを表示する

    とても心情が深く掘り下げられていて、一人一人の考え方や悩み事や、周りの人との関わりや触れ合い……重めのテーマでも、サラッと読めて、決して良い悪いでのオチは付けずに読後感は読んだ人に委ねる作風で、この後どうなったの?!……みたいな終わりでも、次の短編でモブで出てたりしてホッとしたり……
    一気に読んでしまいました。
    大人になってから読むと、甘酸っぱさと当時の記憶をじんわり思い出します。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    すごく共感できる青春おむ

    自分はもしかしたらすごいかも!って思う部分があっても、本当にすごい人、天才を目の前にして「あ、ちがった…」って恥ずかしい思いをしたことがありました、私にも。

    平凡な子と非凡な子
    それぞれに悩みを抱えてて、「相手には分からない」って"自分のことばかり"考えてた子どもたちが、相手の立場を思えるようになる瞬間がすごく青春っぽい。
    そしてとても素直で前向き。

    そんな短編集でした。

    by 匿名希望
    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    タイトルのつけ方も秀逸

    あなたがしてくれなくても
    僕らは自分のことばかり
    作者さんはタイトルも読者の考え方に委ねる、というか、ぽん、と目の前に置いてくれる感じがします。
    作品自体も良い意味で余白があって、読者に考えることをそっと、促してくれます。

    • 8

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