特攻の島

特攻の島
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青年漫画
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本作品は2023年6月29日(木)をもって配信を停止させていただきます。

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あらすじ

昭和19年9月―福岡海軍航空隊所属の渡辺祐三は『生還を期さない兵器』への搭乗に志願し、仲間たちと共にある島へと送られる。そこで彼らを待ち受けていたのは、人間魚雷『回天』だった―。大東亜戦争末期に実在した海の特攻隊を軸に展開されていく若者達の物語

  1. 1巻
    1~9話
  2. 2巻
    10~18話
  3. 3巻
    19~26話
  4. 4巻
    27~34話
  5. 5巻
    35~42話
  6. 6巻
    43~50話
  7. 7巻
    51~59話
  8. 8巻
    60~69話
  9. 9巻
    70~78話

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    登場人物の心理描写がていねい。
    言葉では簡単に表現できないような
    何ともいえない細かい感情を、
    上手く捉えてると思った。


    ストーリーは淡々と進む。
    登場人物たちは
    あまり顔に感情を出さない。
    しかしその内面では
    悩み、考え、熱い気持ちを持つ。


    回天に搭乗する。
    その時点で死を意味するということ。


    しかし
    命じられるのが
    同じ「死」だったとして、
    渡辺たちが志願したのは
    敵を撃沈するためだった。


    「自分たちにとって意味のある死」
    だったからであって
    けして無謀な作戦の「犬死に」のためではない。
    同じ死でも、意味がちがうという主張。


    それでも下される命令が
    無謀な作戦の「犬死に」である残酷さ。


    ウソの戦果報告に気付いていて、
    無謀な作戦に気付いていて、
    全てを分かった上で
    それでも搭乗しなければならなかったということ。


    ただでさえ回天という存在に
    ショックを感じたのに
    ますますやりきれなく、悲しみが増した。


    強行策に突き進む
    上の立場にいる人々に対して、
    正気の沙汰と思えない。
    戦争は狂気で
    人を歪ませてしまうのだと感じた。


    読まなければ分からなかったことだらけ。
    考えさせられる作品です。
    知ることしかできなくても
    せめて知らなければ、という気持ちに
    なりました。

    • 4
  2. 評価:4.000 4.0

    死に向かう若者と、向かわせる者の思い

    私の曾祖父は陸軍航空隊?のパイロットだったそうで、上官の立場にあり、
    敵機より更に上を飛び、日本の特攻隊の成果を見届け報告する義務にあたっていたそうです。
    飛行機の話はその子である祖父からよく聞きました。
    祖父自身、昭和20年8月末に特攻隊として飛び立つ予定でした。(終戦の方が早かった)
    諜報機関にもいたので、一度ふるさとに帰ってもヒゲぼうぼうで、汚い格好をし、母にも兄弟にも何をしているか言えなかったと言っていました。
    同級生に会って馬鹿にされた場面はこの作品でもありましたが、
    祖父から聞いた話そのものだなと思いました。

    死に向かう日々を過ごす気持ちを祖父の口からは一度も聞いたことがありません。
    思い出したくもないのか、先に飛んでいった戦友を思ってなのか、辛いのか、達観してしまっているのか、
    胸中は私たち世代には到底計り知れないものだと思っています。
    寄り添えるとすれば、話を聞くことも出来ないので、本当に手を握り目を見て私の話をすることくらいです。

    こちらの作品は空を飛ぶ特攻隊ではなく、海の中から出撃する回天のお話です。
    なんのために死ぬのか、
    なんのために生きるのか、
    自分はなんなのか、
    自分のために死にたい。
    心中の移り変わる様子が細かに描かれていて、まるで当事者の隣に座って話を聞いているかのような錯覚を覚えました。

    犬死にしたくない。
    かあちゃん。
    そんな言葉、本当に20代そこそこの男の子の口から出たのかな?とすら思った事もありましたが、
    この作品を読んでようやく理解できた気がしました。

    悲しい、辛い、では語り尽くせません。
    ただただ、自分たちの世代も、
    何か一つでも人のために出来ることをする機会が持てる人間にならなくてはと思います。
    何も無かった彼らにとって、
    最後の希望は明るく平和な後世だったと思うから。

    by 匿名希望
    • 4
  3. 評価:5.000 5.0

    必読

    神風特攻隊は知っていましたが、回天の存在は初めて知りました。何のために死ぬのか、何のために生きるのか、とても重いテーマです。冷静に考えれば勝ち目はないのに、国を守る、家族を守る、という大義で命が簡単に使われてしまうことがあまりにも辛いです。降伏という発想は当然なく、戦争の恐ろしさを改めて感じる内容でした。読みたくないけど、読まないといけない。そんな漫画です。

    by 匿名希望
    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    以前から回天の事は知っていましたが、先日靖国神社に参拝に行き回天を見て、こんな残酷な兵器で出撃する事はどんな気持ちだったのか、どんな思いだったのか、少しでもわかればと思い読みました。
    学校でも深く教えてくれない回天や特攻機桜花など、もっとたくさんの人に知ってもらい戦争の事を考えるべきだと思います。
    風化させてはいけない。
    早く続きが読みたいです。

    by 匿名希望
    • 2
  5. 評価:4.000 4.0

    なぜ特攻なのか……考えさせられます。

    毎日無料、19話まで読みました。
    人間魚雷、回天を巡る人々の思いが中心になって展開されています。
    戦時下の言いたいことも言えず、「国のため」  と言いながら死に向かっていく状況は、現代の私たちからみたら、頭おかしい、洗脳されている、というふうに見えると思います。

    けど、その中でも…… いえ、そんな状況だからこそ、彼らは真摯に 「生きる意味」 「死ぬ意味」 について自らに問いかけ、人と語るのでしょう。
    しかし、彼らの見出だした答えは、私にはあまり納得が行きません。価値観が違いすぎるのだと思います。
    彼らが、死んでいくしかない、それがただただ切なく悲しい。
    なんとかならなかったのか、というモヤモヤした思いが、読み進めていくとつのってしまいます。

    • 0

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