【ネタバレあり】お慕い申し上げますのレビューと感想（7ページ目）

続き買うか悩み中

絵が好き。とても綺麗。

主人公の男性(お寺の跡取り僧侶)のキャラも、よくありがちな「悩める主人公」ぽくないところが、好きです。心になにかを抱えてる感じがするんですが、あっさりと進んでいくので、逆に展開が気になってます。

お坊さんが仏教の世界をいろいろ解説してくれるので、仏教に興味があるひとは読んでみたら好きになりそう。

なんとなーく読み出したら止まらなかった。漫画でこんなに泣いたのは初めてです。考えさせられるし、決して簡単に読めるテーマではないけど、とても引力のある作品で一気に読み切ってしまいました。

誰しもが一度は考えたことがあるであろう死というもの、感じたことがあるであろうどうしようもない負の感情が描かれています。自身の死、家族の死、友の死、それ以外の人達の死、恨み、辛み、妬み、嫉み、憎しみ、耐え難い悲しみ、底のない不安。それら全てがありましたが、分かりやすいご都合主義ではなく、救いという大層なものでもなく、きちんと光がありました。

前半、主人公や節子さんの煩悩が凄くて、おいおい...と思ったところもあるのですが、ある意味人間の煩悩のリアルとはこういうものだなと、妙に納得しました。個人的には終わり方もよかったです。

泣いても次の日に支障がない日を選んで読まれる事をおすすめします。

単なる恋愛モノかと思ったら、色んな角度から人生を考えさせられます。全話あっという間に読み終わりましたが、お話は為になることばかりです。ただ、最後に登場人物全員の人生の分岐点から死までを盛り込み過ぎて、それが深く重くてしんどくなってしまいました。

無料分だけですが、2話読みました。絵が綺麗だし、急ぎすぎず、遅すぎずのほどよい感じで進んでいきます。今後の展開がとても気になります！