5.0
いい意味で、予想を裏切られました!
このお話の存在は、結構前から知っていたのですが、ずっと敬遠してきました。
きれいだけど儚げな表紙イラストと、タイトルが、なんだか運命に翻弄される悲劇のように感じて、好みじゃないなーと思っていたからです。
でも!
全くの思い込み。
いい意味で、予想を裏切られました!
あ~、もっと早く読んどけばよかった!
タイトルは多分、『運命なんて、くそくらえ!』という気持ちを、皮肉混じりに表現したもの。
オメガバース、『運命の番』といったテーマはありますが、そんなことを踏まえずとも十分楽しめると思います。
攻めのお坊ちゃんは、運命から逃れようとし続けてきましたが、運命を受け入れた上で、自分のために生き方を選びとろうと変わっていきます。
受けの執事は、オメガに生まれついたために裕福な家を出て執事となりますが、それを恨むのではなく、笑顔を絶やさず自分にできるベストを尽くして頑張ります。
とっても応援したくなる二人。
仕事や役割に対する頑張りだけでなく、恋に対しても本当に一途です。
下巻の方は、身近な別のカップルがメインですが、この二人の後日談も描かれますし、そちらもぜひ!
あ、そうだ、上下巻とも、回数は少ないかもしれませんが、かなり濃厚なエッチもあり、これもまた艶やかさにゾクゾクしちゃいました。
- 8