【ネタバレあり】ぼくらのふしだらのレビューと感想（13ページ目）

好み…が分かれる。

とにかくストーリーが思わぬところで暗い。最初はそんな感じでもなく、少女漫画のような繊細な絵でヒロインがどうにか乗り越えるかと思いきや。謎のあの魔法使いじみたモンスター？の言う結論が最もすぎて救いようがなかったことに、逆にウケた。

面白い！　でもネタバレ書いちゃう。

時間が巻き戻るバイツァダスト　VS　時間停止のザ・ワールド。
アラーキー先生ならば、「時間停止が最強だがや！　だってDIOやぞ！？」ってゴリ押ししそうな感じはあるものの、これは吉良ヨシカゲが勝つ話。

時間が巻き戻れば、死んだ人も壊れたティーカップも全て元通り！
ただし、運命だけは変えられない！　死ぬ奴は死ぬし、ティーカップが壊れる運命なら必ず壊れる！　何度やり直そうが、どんなルートを辿ろうが。必ず、だ！

その分かりやすい例が、この漫画にある。
自分の人生あーすればよかった、こーすればよかったと考える事がバカバカしくなるほど！
過去の未練を断ち切りたい人は必見！　人間賛歌はないが、アラーキー先生の言う「人の心の弱さ」、タイト先生が言う「理想とは理解から最も遠い感情」、それがここにある！

まさかのラストの期待はずれ感！

賛否はあるだろうけど、ラストの期待はずれ感が半端ない！
青春・エロ・サスペンスときたら、最後はハッピーエンドでスカッと青春かましてくれるのが務めじゃないのだろうか。
主人公が持つ特殊能力にも、もっと掘り下げた秘密や核になる部分があれば、サスペンス色の濃いラストでもすんなり受け入れられるのに、なんだかどっち付かずで残念。
とにかくラストへの運びの描き方が雑です。
せっかく絵も良いしエロいし面白かったのに期待はずれで残念。後味は悪いです。

一気に読めたがラストは...。
ネタバレすると面白くなくなるのですが、
とは言え怖さもあり非常に良作で楽しかったです。