【ネタバレあり】[小説]空の涙、獣の蜜【特別版】のレビューと感想
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健気な主人公に涙
主人公のソラが最初からとにかく可哀想な境遇です。
余所者だった両親が亡くなり、邑人からは程のいい下働き扱いされて生きて行くだけで精一杯。
唯一の心の拠り所は邑中でただ一人優しく接してくれるタケル。
そんな中、タケルの妹がくじで山の主の生贄に選ばれ、タケルの心中を察してソラは自分が生贄になることを決意します。
山の主のハクエンとタイランはそれぞれ白虎と黒豹の神獣で、生贄と交わって力を得るのです。
タイランはソラに優しくて甘やかしてくれるけれど、ハクエンは冷たくてかなりなドS行為をされたり。
それでも何故かハクエンに惹かれてしまうソラ。
結局ハクエンも拗らせながらもソラのことが好きで、好きだから苛めちゃう小学生男子か!って感じです。
途中、ソラが悪神の眷属のジャッカル達に○姦されるシーンもあって結構キツいんですが、それをきっかけにハクエンとソラが身体だけでなく心も結ばれて「雨降って地固まる」って感じかな。
ハクエンがソラにめろめろになっていくのもそれまでの仕打ちを鑑みるとスッとします。
タイランもその後のお話で愛する伴侶を得て幸せな2組のカップル誕生で本当に良かった。
ただ表紙のイラストがとても綺麗なのに、文中にイラストが無いのが寂しい。by ウォーターリリー- 0
5.0