5.0
最後が気になる方(BAD ENDかどうか
最後まで読破しての感想です。
作者様が「恋している相手以外に大事にしている者がいて、恋愛を優先出来ない関係が好きなんです。両思いでも、気持ちが盛り上がっている時に片方はそれどころではなくて、すれ違うのが好きなんです。総じて、攻めも受けも不憫なのが好きなんです。不憫なのが好きなんです!」とあとがきで書かれていました。
正直、本当にこの通りのお話でした。
最後は青の王(攻め)が、記憶が複雑になった幼なじみ(女)と結婚し子供を授かります。
ですがその後、青の王(攻め)とセージ(受け)が誰も知らないところで「愛してる」と囁いて体を重ねる…というシーンがありました。
つまり最終的な二人の関係性は、青の王の(父・王として)体は幼なじみの奥さんにあるが、(一人の男として)愛はセージにあるといった関係性でした。
攻めも受けもお互いの自立した立場があるので、本当に愛し合っていても、それを公にすることなく二人の中だけで大切にしていく…ということだと解釈しました。
「他のことばっか気にしてないで、この二人もっと素直に愛し合えよ!!」って思いが溢れて止まらない話でしたので、二人が幸せそうに愛を育むシーンでは余計にキュンキュンしてしまう…そんな、読み手が惹き込まれるほど素敵な作品でした。
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