5.0
愛狂しい作品です。
「同期生」というシリーズ作品読んでから
作者を辿ってこの作品を購入しました。
全く系統が違いました。
でも、こういうのも好きです。
1話目のプロローグからは想像がつかないほど
2話目はインパクトがありました。
でも、ここから歯車が狂いはじめた。
と、初めは思っていたんだけど、
本当は二人が出会ったあの日には運命が決まっていたのかな。
相手が誰か知りながらも続く目隠ししたままの兄弟での交わり。
激しい描写ですが、
求めあい埋めあう姿が、
何故だか美しいです。
行為の始めから終わりまで
言葉をかわしません。
だからかな?
不思議と愛を感じるんです。
兄嫁からもたらされるある一つの真実が
二人の関係を更に狂おしいものに変えていきます。
いつも冷たい顔の兄さんが一度だけ笑うんだけど
私にはその笑顔が幼く見えて、
切なくて、
笑顔なはずなのに泣けてしまいました。
- 12