みんなのレビューと感想「伯爵の花嫁候補」（ネタバレ非表示）（3ページ目）

さちみりほ先生シリーズ

さちみりほ先生の作品は、時折ギャグっぽい所を交えながらも、シリアスは繊細でハッとするように綺麗に描けるギャップが好きです。

マイフェアレディ的要素があって、見栄麗しい容姿ではない、ヒロインが、ヒーローにより社交界の華になり、やがて鈍いヒーローに愛されると言う話です。

二人の掛け合い&ヒロインが社交界デビューのために預けられている家の人々が、素敵でした。

今までにないヒロイン

ネタバレ レビューを表示する

肩幅が広く背が高い、おまけに男顔。それがこのお話のヒロインです。
ヒーローは、ヒロインのコンプレックスを長所に変えて美しいレディに変身させます。よくある"誰！？"っていう変身ではないのでご安心を。そしてこの男は自分の気持ちにも気づかないので、気づいてからも違う方向に頑張っちゃいます。
二人の掛け合いもとっても楽しい良い作品です。

顔が

ヒロインの顔がちょっとたくましくてあまり好きになれなかったです。コミカルなところもあって面白く読みました。

ハーレクイン１好きなお話

ネタバレ レビューを表示する

自分のことを不美人だと思い込んでいるけど、誰よりも社交界や華やかなことに興味のあるヘンリエッタ。
田舎からロンドン社交界に出た彼女はまずうちのめされます。幼馴染みからは無視され、パーティでも壁の華。
いやになって彼女は雨のなか外に出ると転んでしまいます。
ジョナソン・ヘンリー・デベン伯爵はロンドン１の遊び人。それを逆手にとられ、ある令嬢に陥れられて結婚を迫られてしまいます。
それを助けたのはヘンリエッタでした。泥だらけの無惨な姿を晒して、彼を救ったのです。

後日、デベン伯爵はお礼にいきますが些細なことからヘンリエッタに嫌われてしまいます。悪気はないこととわざわざお礼にきれくれた伯爵にヘンリエッタは徐々に心を許していきます。
さらにデベン伯爵と噂になることで、以前よりもパーティーなどに呼ばれるようになり満足します。しかし、伯爵は納得いきません。
それはヘンリエッタが、自分が美しくないと諦めてしまっていたから。
そこから、伯爵によるヘンリエッタへの美のレッスンがはじまります。
美しい立ち振舞いを身につけた彼女は、伯爵のコーディネートでパーティへ。
あっという間に殿方からダンスの申し込みがたくさん寄せられます。そのなかには、ヘンリエッタを無視していた幼馴染みの姿もありました。
それをみた伯爵は何故か面白くなく、ヘンリエッタに理不尽に怒ってしまいます。
気持ちを落ち着かせるなかで、デベン伯爵は自分がヘンリエッタを愛しているのだと気づきますが…自分は嫌われていると思い込んでいる伯爵はそれが言い出せません。
領地に出向くと嘘をついて、彼女の父親に挨拶に行くもそこでもアプローチに失敗し、父親から解けそうもない難問を突きつけられます。
2週間音沙汰のない伯爵に、ヘンリエッタも浮かない様子。伯爵のコーディネート名付け親主催の詩の朗読会に参加すれば会えるかもしれないと思い立ちます。
詩の朗読中に伯爵のことを考えてぼーっとしていると、幼馴染みに手を握られてしまいます。しかしその手を払い除けてくれてのは、伯爵。
そして、2週間なにをしていたのか明かします。難問は結局とけませんでしたが、「これが解けなくても誰よりも彼女を愛している」と答えました。
ヘンリエッタも伯爵を愛していて、ようやく二人は結婚。
きっと、二人はずっと一緒です。ゆりかごを覗いて子どもの名前も孫の名前も考えることでしょう。

すっごく面白いです。作者さん買いでやって来ました。テンポの良い展開ですらすら読めます。主人公の女の子もとても素敵です。美人の一歩手前の感じが所作やドレスで美しくなって、さすが上手に描くなぁと惚れ惚れしました（上からコメントみたいですみません汗）おすすめします。

ネタバレ レビューを表示する

可愛らしさや可憐さといった美しさではなく、大人っぽいクールな美しさを持ったヒロインが、さちみさんの絵に合っていて良かったです。伯爵が恋心を自覚してからがヘタレてキャラ壊れてましたが、まぁそれもご愛敬かな。

ネタバレ レビューを表示する

さちみさんのハーレクイン大好きですが、私の中の1番のお気に入りはこちらの作品です。

主人公は美人ではないけれど、ヒーローのレッスンのおかげでみるみるうちに垢抜けて素敵なレディに。そんなヒロインに段々と惹かれて結婚を考えますが、もともと高貴な方らしくちょっと尊大な態度をとってしまうところもありますが素敵なヒーローでした。

おもしろい！

男も女も皆、コンプレックスあるんだねえ。それが恋で昇華されるというか、人を好きになる要素の一つなのかな。いい話ですよ。

もっと長くても！

美しい絵とワクワクするストーリーしかもコミカルで(みょんみょんとか)全く飽きさせない、もっと長く読んでいたいと思わせる作品でした。