みんなのレビューと感想「親なるもの 断崖」（ネタバレ非表示）（25ページ目）

哀しい歴史

事実をもとに作られた作品。

神国日本の裏側、ほんの数十年前の女の在り方…
現代を生きる私の、想像できる“男尊女卑”“軍国主義”の内情をはるかに逸していました

こんなにも壮絶な思いをしながら生き抜いた女達がいた。死んでいった女達がいた。(勿論女だけでなく男もまたそれは壮絶な思いをしていたと思いますがなかなかこういう女の歴史はメディアに取り上げられてないと思うので)

闇の部分をしっかりと描写し、苦しみが伝わってくる。とても貴重な作品だと思います。
正直いって心が晴れる作品ではありません。ただ、『知る』価値はあると思います。
平和な世の中であるからこそ。
繰り返してはいけない。恐ろしさを知らないといけない。

読むのには勇気がいりましたが、こういうもの(漫画)でそれを一部でも垣間見れたこと、学べたこと。描いてくださった作者さんに感謝します。これを描く上でどれだけ作者さんは心を痛めたのだろう…

考えさせられる作品

内容は凄く重いです。
凄くいろんな事んを考えさせられる作品たと思いました。
改めて、女性の強さを感じました。

命の連鎖とは

昭和初期から戦時下を経て、売防法施行まで。廓に生きる女、散る女、それを取り囲む男、アカ狩り、戦後の混沌を生き抜いた女、、それぞれの登場人物のキャラクター分けが簡潔で分かりやすく、恋愛だけでなく政治思想の要素も程よく取り入れてあり、読みごたえが大変ありました。

特に素晴らしい点
・登場人物が主人公含め完全なる善人ではないというリアリティ
・室蘭という地盤にしっかり根ざした展開で、話に安定感がある

平和について考えさせられます

ほんの数十年前まで日本は戦時中で、日本のほとんどの人は貧しくて、貧しい生まれの人には自由なんてなく、死んだ方がましだと思えるほどの地獄のような日々をおくっていたのだと知りました。

食べたいものがいつでも手に入り、毎日が当たり前のように規則正しく過ぎていくことの幸せを感じました。なにより、人権が守られているからこそ、今の生活があるのだと再認識させられました。一日一日をもっと大切にしないとと思います。
戦争のない今の平和な日本に生まれて、生活出来ていることが、自由が、本当にありがたいです。
人生を考えさせられる話でした。とても感動しました。ありがとうございます。

この作者は女版手塚治虫だと思う…

凄まじく重い作品です

「マンガ」を馬鹿にしてる外国人に読んで欲しい

廓の美しく儚げな、悲恋の話が好きです
でも、これは違います

男性が描いた、網走刑務所の話は読んだことがあります
女達の凄まじい人生もそこにはあったけれど

この作品は、やはり女性にしか描けないものだと思いました

息抜きではなく、腰を据えて重厚な作品を読みたい人にお勧めしたいです

何よりも、中途半端でなく、完璧に完結しているところが素晴らしいと思います

覚悟してね

読み始めたらまず絶対頭から離れなくなって、途中で止められなくなること必至なので、全話購入の覚悟を済ましてから読んだ方がいいでしょう。

内容は重いです。
人物ひとりひとりの生きざまがしっかり描かれていて、私は良いと思いました。

そして読後感が半端ないですね。
２、３日は思考が元に戻らない気がします。
その辺もお覚悟を…

読んでよかった！

すごく悲しいし、悔しいし、納得できないことばかりだけど、その時代を生き抜くそれぞれが強くたくましかった！
日本人として、とくにこんなご時勢なので、見ておくべきだと思います。

今でも戦争は絶えないですし、平和な国でも途上国を歩いていると生きる糧に、親のため、子供の売り買いをし生きるか死ぬかの生活を強いられる人もいる、それが現実だとわかります。これを読んでいると彼ら自身もこんな感情を持って生きているのだろうかと考えてしまいます。
そんな世界を知ってほしいですし、自分なりにも考えてほしい話ですね。

まだ途中ですが、

作者の故郷、室蘭へは良く遊びに行くのですが、知られざる歴史が次々と見えてきて、ショックでした。
これから彼女達がどう生き抜いていくのか？未来に目が離せません。

是非読んで欲しい！

他サイトのバーナーで気になり無料お試しで読んで、会員だったこちらでも配信されていたので一気読みしました(o^^o)
内容は残酷で悲しいですが、より多くの女性の方に読んでいただきたいです！