みんなのレビューと感想「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」（ネタバレ非表示）（806ページ目）

私も子供を産むまでは

命の尊さを知らなかった。妊娠、出産は当たり前だと思っていた。流産や死産は運の悪い人だけだと思っていた。でも全然違った。
妊娠するのも、継続して無事に出産出来るのは奇跡。流産も死産も決して珍しくない。妊娠中は色々不安定になって安定期を迎えても安心出来ない。育児もめちゃくちゃ大変。
絵は微妙だけど凄く素敵な作品です。女性には是非読んでほしい。

本当にこの漫画を読んで良かった

2度の出産と、一度の中絶を経験しています。

これを読んで命の重み、大切さを知りました。

19歳の時にした中絶。
それがあっての今があるんだ。と自分を慰めてきました。

そうやって理由をつけて、殺してしまった命に対しての罪悪感から逃げようとしていました。

子供を授かるというのが、どんなに奇跡か。
お腹に宿った子供が、必死で生きようとしているのに、親の都合だけでそれをいきなり絶たれてしまうなんて、どれだけ辛かったか、どれほど痛かったか。

性暴力によって望んでいない妊娠をする人。
中絶を選ばざるを得ない方もいるのは仕方ないことかもしれませんが、私はただただ自分の都合だけで中絶を選びました。
その事実から逃げずに一生罪を背負って生きなければいけないと思いました。

ドラマ化

おめでとうございます。実写化がテレビで見れるとは思っていなかったのでとても楽しみです。私自身、流産を二度経験し、悲しみを味わいました。出産の明と暗を見事に描いた作品だと思います。

深い

産婦人科病院での日常は、かわいい赤ちゃんが産まれてきて、赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえてくる、誰もが幸せな気持ちになることばかりではないのですね。
死因の一位がアウスであるという現実は悲しくなります。
簡単に中絶と考えてしまうけど、命の尊さについて深く考えさせられる作品でした。
子ども達にも読ませたいです。授業等でも取り入れるべきではないでしょうか。

内容

内容は重いものばっかりで考えさせられます。しかし、絵がコミカルなのでそこまで重く見えないには読み進められる理由です。色々な人生があると考えさせられます

ありがちな感動モノではなく、淡々と日々を描いていく内容なのが印象的な作品です。
産婦人科を舞台にすると、何故か妊婦さんが主人公になってしまいがちだし、看護婦さんは悪人か正義の人か極端な設定になりがちなのに、この作品には明確な主人公もいなければ、命がキラキラ輝くような描写もありません。
そして、普通なら絶対に描かれないシーンがしっかりと描写されています。

命はキラキラ輝いて当然と思う人にはオススメしない内容です。
それが、この作品の最大の存在価値かなとも思っています。

考えさせられる

子供達にも読んでもらいたい。小学校高学年くらいから、性教育？命の教育？にみんなが読めばいいのに…。大人でも考えさせられる漫画。

タイトルからは

到底 想像できないエピソードでした。絵が、軽いので笑えるのかと思っていたら、意外にシリアスな考えさせられる内容でした。私も産婦人科に勤務しているので、同調できました。良かったです。感動もできたりした

命

中絶、流産を経て現在２人の息子を育てています。読みながら、隣で眠る息子たちが愛おしく、寝相の悪さに腹を立てつつも寝ても元気は有難い！なんて感じることができました。

自分の妊娠出産を何の問題もなかったのであまり深く考えたこともなかったのですが、このマンガを読んで色々考えさせられました。