【ネタバレあり】パーフェクトワールドのレビューと感想

パーフェクトワールド

私の弟は幼い頃、股関節が砕ける病気にかかりギブスで車椅子の入院生活を3年半送りました。今では足の長さが左右差2㎝はあるものの普通の生活は送っておりますが下半身にレントゲンを放射した影響から子供を作れない躰になってしまった為、恋愛を諦め一生独身を貫いて来年60才に。今も昔も難しい問題ですね…

健常者と障害者の恋のお話。最初は良くある話かなと思ったのですが、きれい事ではなく、とても現実的に描かれていました。どちらも相手を想うが故の苦悩があり、切なかったです。

現実に脊損で車椅子ユーザーになった建築士の方はいますが、おそらくその方をモデルにしつつフィクション要素も盛り込んだ内容になってるのかなと推察しています。

かなり漫画のすごいことは障害を負った人と健常者の恋愛という視点だけではなく、後遺症との向き合い方、妊活、それぞれの仕事の向き合い方と多角的な視点で色々なリアルな問題を含めながらキャラクターそれぞれの描写を丁寧に描いてるところです。
なので、気楽には読めません。
ずっしり重い内容が多いので読後は疲れます。
とはいえ、障害について多少知ることができるし、内容は素晴らしいの一言に尽きるのでオススメです。

ひとまず、エレベーターが混んでたらエスカレーターか階段を使う人になろうと決意しました（漫画の内容とは関係ありませんが）。

難しいテーマを描きあげた名作です！！
私の兄が障がい者です。大きな声で笑って大食漢だったのに、ある日突然の病気で声をほとんど発しなくなり、食も細くなり…今まで出来ていたことができなくなり人格も変わってしまいました。
介護する人の大変さ苦悩戸惑いどれも手に取るようにわかります。また新発見もあり…で本当に素晴らしい作品で涙が出そうになりました。

障害を２人で乗り越える

全巻読みました。
高校時代に好きだった鮎川君と社会人になって再会したら事故で車椅子生活を余儀なくされていた。
つぐみは障害をもっていても一級建築士になった鮎川君にまた恋をしてお付き合いしますが、想い合ってても周りに反対され傷つきます。
つぐみの事故をきっかけに鮎川君はつぐみの将来を思って別れるシーンは辛かった…
２人とも別々の道を歩み、お互いにパートナーもできますがまた２人が再会して、周りが反対しても一緒にいる事を決意します。
娘の幸せを思って一番反対していたつぐみのお父さんが２人を認めてくれるシーンも最高です。
結婚してハッピーエンドではなく、不妊治療、養子縁組で子どもを授かり育児をする２人を見れたのが本当によかったです。
この作品を読めて幸せな気持ちになりました。

よかった

好きだった男の子が歩けなくなっていたら・・・そう思うと正論だけでは越えられない問題もあると思いますが、エンディングはよかったねと思ったかな。

パーフェクトワールド というこの漫画のタイトルはどういう意味を持っているのかなぁと考えていたんですが、ツグミが言った「あなたさえいてくれたらこの世は完璧なんだ」ということだったんですね。めちゃくちゃいいお話でした。

難しい題材のお話。リアルな事故で途中から障害が出来た人達のお話。よく分からないから、この漫画で読めて良かった。

私が気になったのは、彼女だからって心配だからって何でもやってあげる必要は無いのでは？
彼氏にも見せたくない所はあるし、子供を世話するようにされたくも無いはず。
本人が頑張っている時は引いて見守る事も大事だよね。周りの人に頼るという事も大事。

あと、付き合うイコール結婚じゃないから、頭から反対する親もどうかと。心配なのは分かるけど、本人が実際大変さを実感するまでは、反対したらよけい反発されて親子険悪になるだけよね。
てか娘が怪我してパニクってたとてしても、母親の彼氏に対しての暴言は人としてどうなの？後で父親の病気の事考えろとか言ってて、じゃあ本人の意思は？

高校の頃から好きだった人。なかなか2人は結ばれなかったけど、本当に運命の関係なんだな…って思う。ヘルパーの人の気持ちも分かるけど、2人の間に入って邪魔な存在なのが見てて苦しい。本当に自分勝手な人は誰も幸せに出来ないのに。

高校のときの恋が実ったのに、つらい。車イスの彼と健常者の彼女。好きなのに別れを選んで、これから、どうなるのか、続きがみたい。別れないで、幸せになって欲しい。