【ネタバレあり】累のレビューと感想(38ページ目)
- タップ
- スクロール
みんなの評価
レビューを書くLoading
-
人間の汚さとせつなさ
凄く人間の汚い部分を表している作品。
いじめっ子達のように人を蔑むことで優越感を感じる人は実際いるし、周りから愛されずに成長すれば、累のように性格まで歪んでしまうのかもしれない。
ひとつ光るものを持っていても周りにみとめてもらえなければ意味がない。
顔ひとつで人生変わるなんて、まんま世の中の縮図だと思った。
累の心情の変化を含め、展開がすごく気になる作品です。by しろいしっぽ- 5
-
5.0
心の中の累
尋常ではないほどに醜い容姿、トップレベルの演劇の才能、他人と入れ替わる不思議な口紅…。
非日常的すぎる設定を持つ主人公ですが、感情移入しながら読み進めることができます。
作品の魅力としては、綺麗でどこか妖艶さも感じられる絵や、ハラハラドキドキ、緊張感のある巧みな心理描写があげられますが、そればかりではありません。
他人の美しさを羨むと同時に呪う気持ちというのは、多かれ少なかれ誰にもあるのではないでしょうか。
そしてそれに気付いたとしても、汚い感情であるとして封印してしまう。
累はその気持ちを表現し、願望を叶えていく。
しかし、「姿は醜いが心は清らか」などというきれいごとでは収まらず、共感しがたい部分も持ち合わせる。
それも社会での居場所を確立する手段として必用なものでした。
残酷なことに、社会では美しさは力や守りになりうるものです(美しさの持つ弱さにも触れられますが)。
美しさをめぐる様々な感情。
自分は累とは違うと思いながらもどこかで同一視しながら読んでいるのかもしれません。
自分の存在価値は?理由は?
そこに美しさはどのように絡んでくる?
いろいろなことを考えさせられます。by みーたむ。- 30
-
4.0
ハマった♪
久々にハマりました♪
ホラー系ファンタジー?と思いながら読み進めていくうちにどんどん物語に引き込まれてしまいました。
他人の顔を借りて舞台に立つ‥それってどうなのと思いつつも、演劇にひた向きで地位や名声が欲しいというよりかは舞台の上で違う誰かになる事で本当の自分でいられるというかさねを応援したくなりますネ。
口紅を使い続けるかさねは破滅に向かって突き進んでいるようにしか思えないし、女優として成功してもハッピーエンドにはならなそうだけど‥最後まで読みたい
by モカロン♪- 9
-
4.0
面白い!
整形でもどうにもならない顔が魔法で変わる。薔薇色の人生には対価がある。絵が綺麗なのでスルスル読めます。中身は何となくダークファンタジー版ガラスの仮面のようなお話です。愛弓さんみたいなライバルも出現させて欲しいですね!
by riko7- 6
-
5.0
壮絶な悲しみ
もしも、世の中というものが、稼がなくても生きていけるものであったなら
かさねと野菊は二人で静かに、お互いの母を思いながら、本当の愛情を慈しみあって幸せになれたかもしれない
でも、世の中はそれで生きていけるものではない
野菊は身体を売ることしかできず、こころの傷はどんどん深くなっていく
かさねも閉じこもることはできず、人前にでなければならない。凄まじい劣等感をぬぐい去るには、絶世の美女になり、演劇への執着に我を忘れることが唯一の救い。
そして、悲劇を深めていく
普通の顔に生まれて、人並みにメイクやダイエットやファッションで努力をし、何となく普通より少し上かなーと思っている私…一番多いタイプなんだと思う。普通より少し上かなーと思っている本当に平均的な自分なのに、圧倒的に、かさねの方に共感し、幸せになって欲しいと応援してしまう。
それは、自分の中にほんとうはある劣等感のせいなのかもしれない…by 真早- 14
-
1.0
口紅に頼らず
大人になって、美容整形受ける選択肢もあったんじゃないの?
口紅つけて口付けして顔を交換しても一時的でしょ?
だったら整形した方がいいかと思いますが?by 匿名希望- 14
-
5.0
せつない
決意と情の間で揺れる様がとても切ない。
お母様の事は、勘のいい方は最初から気づいてただろうけど、私は主人公と同時に気付きました(^^;;
そっか!そーゆーことか!
そりゃそうだよね!って。
ついついポイント足して読んでしまいましたが…
主人公には幸せをつかんで欲しい。
今後どうなるのか、すごく気になります!by 匿名希望- 22
-
5.0
無料配信でハマりました。
ネタバレ含む。注意。
無料配信でハマり、一気に読破してしまいました。
大変面白いお話です。
怪談累ヶ淵をモチーフにしたお話。
醜い事が齎す不幸。
そういう事が容赦無く描かれています。
累の持つ心の中の闇や憎悪は、 自己否定を心に飼った事のある人には鋭く刺す様に響く事と思います。
読んでいて思った事は、
トランプみたい。
でした。
トランプというか、 平たく言えば、
全部カードを押し付けられた人が絶対に負け。 という様なカードゲームなのだな〜と思います。
皆それぞれが何かが欠けてるのでしょう。
累は、天賦の演技力を持つけれど、ひたすら醜い。
ニナは美しいけれど、健康に見放され、
野菊は美しいけれど、女優、「淵透世」の因果を全て被った。
誰がババを引くか、 そのババを押し付けてしまう事を可能にしたのが、
「口紅」 というアイテム。
これが無ければ、透世や野菊、ニナの様な悲しい人は生まれなかった。
ただ、だったらば、
誘や累は、ただ醜いという理由だけで、あらゆる幸福から見放され、肩を竦め、背中を丸めて人目を避け、何とも交わらずに生きるしかない。
もしただ、顔を貸すだけならば、 交互で使えばいいかなって話なのでしょうが、 人は生きてる限り、自分の人生を自分の望む形で進みたいと願うから、 そういう両立は出来ない。
累、誘親子の持つ、醜さの中から生まれた情念は、美しい面にこそ映え、妖しく艶やかに光る。
野菊はその中でも最も多くのババを押し付けられている形で、 本来ならば誘が、累が受けるはずだった全てを、彼女が受ける。
野菊の母親の願いも彼女に重くのし掛かり、 人並み以上の美貌に恵まれながら、
それを呪縛と言い、
恨みにのたうち、憎しみに身を焦がす。
その辺りも誘の業を野菊が背負っているのかなぁ〜と思います。
醜い事、 才の無い事、 不幸である事、
その全てを皆が 目先の誘惑や、鼻面の憎悪や怨嗟に振り回されて、 押し付けあっている…
幸せを奪い合う、というよりも、 押し付けあってる、という様な印象のお話です。
怪談累ヶ淵の様に、透世や誘は幽霊でも、 累は幽霊ではない。
除霊されて、ハイ終わりって話でもない。
どう収束させるのか…気になります!
次巻も目が離せないです。
続きを待ちます。by 萌葱桜- 66
-
5.0
文句なしの星5つ!
レビューに一通り目を通し、
まぁとりあえず、という感じ1話を読んでみたら、
そのまま最後までいっきに読んでしまいました。
人は哀しくも美醜に囚われずにはいられないものなのでしょうか。
ひたひたと這い寄り漂う暗い気配と、
それぞれの思惑が交錯し、絡み合い、
先の展開を期待させる構成は、文句なしの星5つ!
前向きな話ではないですが(笑)、
興奮の最中に立たされて沸き立つかさねと、
暗い葛藤に苦しみながらも進むしかないかさねの二面性に、
ドキドキせずにはいられません。
そして何より羽生田さん!
基本的に胡散臭くてゲスイんですが、
かさねの危機には冷静かつ狡猾に対処してくれたり、
時おり見せる「いざな」への憧憬と執着がたまりません。
羽生田さんがいなかったら、ここまで深みは増してこないかも。
彼の本心がとても気になりますね。by 匿名希望- 34
-
4.0
魅せる
私は気に入ってる作品
真剣に考えながら
この世界に入っていく
銭○バとか
そういったあの時代の作品を感じる
内容もキャラも画も魅せてくる
完璧じゃないからこそ
魅せられてしまう
あの男がどんな考えを持ってるかは
主人公がどう生きるか
どう中身が育ち見た目はどう落ち着くか
楽しみにしております。
by 十人十色- 12
4.0