[小説]風を道しるべに…
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あらすじ
あたし、白鳥麻央。14歳。パパは、貿易会社を経営していて、ママは元女優さん。家は、あの田園調布にあって、学校は、世間じゃ有名なお嬢様学校なの。親戚づきあいをしてる、ご近所の東郷家には、貴志さんと比呂志君の兄弟がいて、どちらかが、あたしの未来のお婿さんらしいの! パパとママは、今、ヨーロッパ旅行中。この時は、あたしの未来に何が待ってるのかなんて、もちろん知らなかったんだ……。
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みんなのレビュー
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迷った時に読みたい
中学生の時に初めて読みました。
25歳になった今でも思い悩んだときや、何かモヤモヤするときに読みます。
主人公が思春期から大人になるまでを描いていて、ひとつひとつの壁を周りの人に助けられながらも、自分の力で乗り越えていく姿に元気と希望をもらいます。
北海道やイギリスの牧場や街、民間、学校などの情景と共に描かれる主人公の感情描写がとても好きです。
これからもずっとこの物語を大切にしたいです。by xxxriexxx- 0
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4.0
私は学生の頃から乗馬を習っていて、昔読んでいました。
懐かしくてまた読んでみました。
面白いですが、乗馬や馬に関して間違った描写が多いです。
まず麻央が乗馬を習い始めたばかりの頃に何度も落馬するシーン。落馬なんてそんなにしょっちゅう起こることではないし、下手だから落馬するというわけではないです。大抵は障害飛越の時に踏み切りや着地のタイミングが合わなかったり、馬が物音などに驚いて暴走してしまったりした時に起こります。
それに馬から落ちて何度も尾骶骨を打って平気なわけはないですよ。
私は一度の落馬で尾骶骨を骨折しましたから。
それから麗華がポーラスターに無理矢理乗って暴走させて怪我をさせるところ。
自分のせいで馬に怪我をさせておいて、「ウスノロの馬!不良品!」と罵倒していましたが、乗馬をやっている人があんなに馬に愛情を持てないなんてありえないと思います。
そして麻央が怪我をしたポーラスターを心配して、「安楽死なんかさせられたらどうしよう。立てなくなった馬は役立たずとして安楽死させられてしまうことを私は知っている」と言ってましたが、大きな誤解です。
確かに重度の骨折で安楽死になってしまう競走馬はいますが、役立たずだからという理由ではないんです。
馬は体重がある為に、骨折した脚をかばって立っているうちに残りの脚に負担がかかりすぎて蹄葉炎という病気になり立っていられなくなります。
そして寝たきりになってしまうと、血流が阻害され内臓が圧迫されて、苦しみ抜いて亡くなってしまいます。
その為重度の怪我で治る見込みがないと診断されると、馬の苦しみを長引かせない為に安楽死という苦渋の決断が下されるんです。
決して役立たずだからではありません。
誤解を与えるようなことを書くのはやめてほしいです。by ビンゴラビット- 0
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4.0
中学時代が甦る
夢中で読んでましたね。この作品で「麻央」という名前に憧れました。今は珍しくもなんともない名前になってしまいましたね。
中学生で両親を亡くし突然北海道へ連れてこられて、健気に立ち直っていく姿は、中学生には刺さりました。友情愛情家族愛もたっぷりでした。健太郎はナイーブ過ぎてやや面倒だと思ったけど。
その後のホワイトハートから出ていた続風道も読みました。青春の1冊です。by どれもダメなのだけど- 0
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5.0