5.0
読み応えあります!
意に添わぬ結婚を嫌がって逃げ出すのはわりとよくあるテーマですが、習俗や文化等、時代背景も丁寧に描かれた地に足のついたしっかりした筋立てで、ただのラブロマンスに終わらず、歴史物としても十分に楽しめる作品です。
日々の生活のルールが宗教に縛られていた時代は、婚外子への扱いは酷いものだったのですね。
そういった伏線がうまく回収されています。
身分を失って自由になってめでたしめでたしというありきたりの終わりになるかと思いきや、最後の最後にやられた!という感じ。
絵も美しいし、オススメの逸品です。
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