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みんなのレビューと感想「ぼくは麻理のなか」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:4.000 4.0

    意外と面白いです。

    キモオタ男が好きな女子高生の中に入ってしまって、なにか卑猥な事でもする話なのかと思ったら全然違いました(笑)。キモオタ男が麻里に扮して何とか上手くやろうとするのですが失敗ばかり。思春期の複雑な感情がよく表現されていて、読んでいて「女子高生って面倒臭いなぁ」と思ってしまいました。肝心の麻里本人がどこに行ってしまったのかも気になるところです。読み始めたら止まりません。

    • 30
  2. 評価:4.000 4.0

    男女入れ替わりものではない。

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    よくある男女入れ替わりものではない。
    麻理はいなくなる。
    しかし麻理はいるのだ。
    そして、麻理が麻理になった理由がわかるとき、麻理の母親の恐ろしさが明らかになる。
    母親という圧倒的な支配者の前から逃げ出した麻理。
    そして、当初はワトソン役かと思われた友人も、自分の心の中の闇に気づかされる。
    自分を愛せなくなった人が再生するためには、他人の協力が不可欠だ。
    そして、それに気づいたとき、自分を受け入れて、どうにか人は生きることができるようになる。
    多重人格の物語と気づいた後のストーリーも深い。多重人格ものというだけではなかった。
    もっと賞賛されてよい作品。
    男性向けコミックに掲載されたことが誤解を招いているのかも。

    • 27
  3. 評価:5.000 5.0

    気持ち悪いとにかく気持ち悪い

    冴えない男子を主人公にした青春漫画の面白さ、素晴らしさの明暗をわけるポイントその主人公がどれぐらい気持ち悪いかということにかかっていると思っています。

    (わたしのなかで)安達哲を超える青春漫画を描く作家はなかなかいないものだとがっかりしながら新しい漫画を読み漁る日々でしたが、押見修造さんの作品に出会えてからその考えは一変しました。

    この作者さんの描く青春漫画の主人公の気持ち悪さと言ったらすばらしいものがあります。

    やはりこうでなくてはいけない!

    細やかな心の機微、思考、行動から触れる徹底した凡人臭さの中の非凡さ

    細やかな心の機微、思考、行動から触れる徹底した気持ち悪さ。

    月光の囁き、さくらの唄に並んで今のところ私の中の、いつまでも残るべき青春漫画と勝手に考えております。

    この細やかな精神世界の描写だけでも特筆すべきなのに、このマンガが面白いのは設定やストーリーまでもが非凡であることです。

    予測のつかないストーリー展開と主人公の気持ち悪さに感動しっぱなしです。

    ぜひとも万人に読んでほしい素晴らしい漫画です。

    • 23
  4. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    押見修造の作品は惡の華ではまって他のも読みふけりましたが、その中でも登場人物の心象風景や心理描写がとても秀逸。引き込まれるかの様に最後まで一気に読みました。押見作品の中でも絵はとても綺麗で、丁寧な心理描写、また物語の完結性も良く読後感の幸福感に包まれ、また余韻がとても素晴らしい作品です。前半で月並みな男女入れ違いの作品と断定しないで最後までちゃんと読んで欲しいです。

    • 13
  5. 評価:4.000 4.0

    ネタバレあります

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    麻理の中に別人格が出現するお話です。
    麻理はコンビニで度々見かけるニートで自由な小森を観察するようになります。

    本物の小森
    麻理が小森を観察して、麻理の中で作り上げた人格の小森

    なので、小森が麻理の中に入ったようなていで話しは進みますが、実際は麻理自身から出現した小森と言う人格であって、本物の小森はそのまま存在します。

    多重人格はストレスが引き金と言いますが、麻理の背景などが徐々に明らかになり、最終的には小森の人格は消え、本来の人格の麻理に戻ると言うお話。

    麻理の心の傷や葛藤、それを乗り越えて行くヒューマンドラマのような作品で、よい意味で裏切られました。

    by 匿名希望
    • 6
  6. 評価:5.000 5.0

    深い作品です

    ネタバレ レビューを表示する

    麻理ちゃんの可愛さにつられて読みましたが、最後のどんでん返しに脱帽。1回目読んで「ん?どういうこと?」となり、2回目読んで「なるほど…!」となり、3回目は小森人格のキモさにニヤニヤしながら読みました。
    幼少期の改名のトラウマと、下心ありありの目で見てくる男、嫉妬羨望の目で見てくる女子、圧の強い母親のストレスにより別人格を生み出してしまった麻理。こういうった事例は心理学的にもあると思いますが、別人格が実在する人物なのと、本人と接触したのが漫画ならではで面白いです。
    何度も読み返す大好きな作品です。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    とても好きな作品

    ネタバレ レビューを表示する

    最終回まで読みました。ガッツリネタバレしています。

    学生時代の自分自身を確立できず、他人や家族の評価に依存せざるおえない閉塞感や息苦しさの果ての精神分裂なんとも切ないです。美人出あるが故の周囲の称賛と自分自身との中身のギャップでしょうか…。
    残念ながら私は麻理のように目立つ学生ではありませんでしたが、向かいに住む引きこもりの男性に自由を一方的に感じ、憧れてしまう気持ちはわからなくもないです。だからといって尾行、不法侵入はダメですが…

    きちんと説明がされていませんが、麻理の母の視点から見れば、祖母もなかなかな毒親と感じました。ラストできちんと家族で和解できた風景もあり安心しました。

    見事だと思ったのは、両想いだったのにもかかわらず本物の麻里の精神が戻ることにより、友情に戻るところでした。あの2人はもう、卒業以降は徐々に疎遠になっていくような気がして、とてもせつないです。

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    文学

    序盤だけ読んだ場合と、最後まで読んだ場合で印象が180度変わります。

    序盤は小森が麻理の中で日常を送ろうとするわけだが、小森の行動や発言が、いちいち恥ずかしくて見ていられない。

    この作者はコミュ障や陰キャの心理を描かせたら世界一では?

    悪の華でもそうだったが、心を思いっきり爪で引っ掻かれるような気分になって辛い。心理描写が秀逸でフィクションである事を忘れるくら読むのが恥ずかしい。

    序盤の印象だけならこんな感じ。

    終盤で明らかになる真実は、他のどんな作品でも体験したことの無いドンデン返しでした。
    すぐにもう一度、最初から読みたくなる。

    美しい作品。星5。

    by ghes
    • 2
  9. 評価:2.000 2.0

    絵は綺麗でも

    ネタバレ レビューを表示する

    はじめまりがあんまり可愛いから読みたくなって詠みました。話も中盤まで面白くて不思議で謎とき気分。なんとかモブたちにはばれずにまりとしてキモオタがやりくりするのもハラハラ。美少女がキモオタと入れ替わったのかなって思って所在をあんじてハラハラしてましたが後半どうした?入れ替わったおかげでまりではなくまりの友人(厳密にはキモオタの友人だが)を好きになってってしまうーなんていう所はよく描けてるけど。最後まで読んだけどラストがちょっと意味不明でした。

    by 匿名希望
    • 4
  10. 評価:5.000 5.0

    まさか、まさかの展開でした。よくある非現実的な入れ替わりの物語ではなく、もっと深い精神世界を描いている作品と言えば良いのでしょうか?画の感じが、ストーリーにとてもあっていると思います。綺麗すぎるとこの世界がうまく伝わらない、そんな気がします。長いけれど、読んでみる価値はあると思います。

    • 6
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全814件

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