4.0
悲壮感よりも生きる力強さを感じる。
主人公と語り手は同一人物。
禿の『なみじ』。
そして、地獄花魁と共に吉原で起こる日々の生活を綴った作品です。
常に粋で強気な地獄花魁の存在が素晴らしいです。
花魁の話ですが、悲壮感は少なく吉原で懸命に生きる女性達に心を打たれました。
個人的には『遺髪』の話が一番好きです。
かつての姉花魁が臨終間際に託した遺髪を稲荷神社へ持込み、亡くした赤ん坊と共に埋葬する。泣ける話でした。
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主人公と語り手は同一人物。
禿の『なみじ』。
そして、地獄花魁と共に吉原で起こる日々の生活を綴った作品です。
常に粋で強気な地獄花魁の存在が素晴らしいです。
花魁の話ですが、悲壮感は少なく吉原で懸命に生きる女性達に心を打たれました。
個人的には『遺髪』の話が一番好きです。
かつての姉花魁が臨終間際に託した遺髪を稲荷神社へ持込み、亡くした赤ん坊と共に埋葬する。泣ける話でした。
普通の花魁ものとは違って、悲哀やドロドロしたものがないですね
女郎といえば、いじめられる、虐げられるのが常ですから
そういう感じが好きな人には物足りないかもしれませんが
私はこの感じ結構好きですね
禿の口調、地獄太夫とののやりとりには思わずくすっとくるものがあるし
地獄太夫と呼ばれるには、それなりの訳があると。
説明がていねいで、とても分かりやすい。専門用語、役職などはじめて知るものばかりだった。花魁の日常の裏側ってこんな感じだったんだろうかって思った。女性の体に不思議といやらしさがなく、ストーリーが硬派な感じ。姐さんは厳しくて怖いけど男気があって、いざという時カッコいい。
無料だったから、なんとなく読み始めたけれど、見事にはまり、課金して最後まで読みました。おもしろかった~
廓の泥々した感じが全くなく、橋立女郎のかっこよさに惚れます♡
大変な時代に、普通の生活ではない中でも明るく生きる女性にパワーをもらいました。
なみじの今後もみてみたい。
吉原モノというと、不幸な生い立ちを持った娘たちが、籠の中に囚われながらも必死にたくましく生きていくストーリーを連想しがちだが、この作品は小股の切れ上がった江戸っ子の姐さんが毒を吐いたり悪態をついたりしながら楼の中で生き生きと日々を送る姿が描かれており、読み終わったあとには爽快感すら感じられる。
何気なく読み始めたけど面白い!
吉原のしきたりが詳しく説明されていて、初めて知ることばかりだった。
橋立姐さんみたいな専門家って実際にいたんですかね…
若梅突き出しのくだりが一番印象的だった。なみじが本当に無邪気で愛らしく描かれているだけに、若梅の涙に共感できてぐっと来た。
当方女性ですが、絵柄も好きで、紙でも持っているくらい好きです。
主人公が格好いいので繰り返し読めます。
最後でいろいろ関係が分かりますが・・・あっさりしてますが面白いです。
いろいろ詳しく遊女の世界が描かれていて面白しです。
吉原の遊廓のお話なので、いやらしさが満載なのかと、思いました。
でも、全然違いました。
日々の暮らしなどが、丁寧に描かれているので、
絵は少しきつい印象ですが、読みごたえがあり、良かったです。
橋立おいらんは、やはり母親なのでしょうか?
話が進むにつれて絵も綺麗になり、橋立花魁のキワモノぶりも薄まっていくように思いました。吉原の蘊蓄に加え、ストーリー性も出てきて、とても楽しめます。
よくあるキラキラ泥々の愛憎劇ではなく、浮わついてないのが好みに合いました。
花魁ものによくある悲しいお話ではなく、笑えるシーンの多い作品です。この時代にも、こんな風に女性が上位の性行為があったのかなぁ…。あったとしても、無かったとしても面白いお話です。最後は泣けるのかな?続きがとても気になります!