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考えさせられる作品。希薄な家族関係はありそう。
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考えさせられる作品。希薄な家族関係はありそう。
以前ドラマにもなっていたことを思い出して
どんな内容だったかが曖昧だったので
購入して読んでみることにしました。
マンガの中の話とはいえ、被害者家族、加害者家族の気持ちを考えるとやりきれなくなります。
一気に読みました!
とても重い内容でしたが、読み応えがあってよかったです。
事件の動機やその後の2つの家族が立ち直っていく様をを丁寧に追っていて、よくここまで描き切ったなと思います。
子どもが犠牲になる事件や、少年犯罪が毎日のように報道され、本当に不安です。
どうやって育ったらこんな犯罪をしてしまうの?自分の子どもがそうならないって言える?とよく考えます。
この作品を読んで改めて愛情の大切さ、子どもと向き合うことの大切さを感じました。
私は二児の母です。上の子は2歳で、イヤイヤ期真っ最中。
毎日、生まれてきてくれて、無事に育ってくれてありがとうと思う反面、自分の思う通りに物事が進まずイライラすることもあります。
もっと大きくなったら更に難しくなるんだろうな。
子どものちょっとした変化に気がついてあげられるんだろうか、自分はいい母親じゃないかもと、誰もがこの作品を読んで感じるのではないでしょうか。
子育てってほんとに大変!!そして重大な責任のある仕事ですね。
我が子とは言え、自分とは全く違う生き物なので子どもの気持ちはわからない。
でも、子どもが生まれた時の感動、幼い頃の愛おしい気持ちを忘れず、ずっと子どもと向き合える母親でいたいと思います。
最後に…おそらく雑誌などで見かけていたら、内容のヘビーさと絵の好みから読み飛ばしていたかも。
でもネットだとすんなり読めました。
この作品に出会えたことに感謝します。
学生時代に読んだことがあり、懐かしくて購入しました。昔とは違い、私も母になりました。読むと涙が止まりませんでした。仕事に子育てに家事。辛くて大変な時もあります。でも、これを読んだら…子供が今まで以上にいとおしくなりました。
清貴ちゃんが亡くなってからの描写は最後まで涙が止まらず一気に読みました。
私はまだ子育てした事のない、お腹に子供のいる新ママです。
漫画の紹介文に「犯人が11歳」とあり、「どうしてそんな子供が?」と気になって購入しました。
テレビで未成年の犯罪や、大人による心無い犯罪を見ると、いつも「ありえない。ネットやゲームばかり蔓延してて泥臭い遊びや人間同士の関わりが希薄になってるせいだ」
と思っていました。
この漫画は、心が育たない事が単にそれだけじゃないのかもしれないと思わされました。
被疑者の親も、手作りの物を愛情込めてつくってあげる様な、一所懸命子供に尽くしてきた母親であり、全くの無関心ではなかった事、
子供のSOSの時に気付けなかった、受け止められなかった、事が「自分なら絶対にありえない」様な他人事とも思えませんでした。
父親は確かに父親としての自覚が足りないと思いますが、
母親は…
そりゃー1人で全部抱えてたら子供に押し付けがましい事の一言二言位言っちゃう事あるでしょう、と思ってしまいました。
日常生活の細かい不満はどこの家でもありそうな事、被疑者の子供が辛かった時に気づかなかった受け止めれなかった事が一番の原因かなと思います。
事件さえなければ…
押し付けがましいと感じてはいても色々としてくれている母親とあそこまでスレ違う事はなかったのでは、と思い、辛い気持ちになりました。
愛情が伝わらなかった、色々しているのに伝わっていない、反抗期だからかなと変化を見過ごし、更にすれ違っていく…
思いがあっても、愛情を伝えるって難しいのだなと考えさせられました。
私も、人にいい母親と思われる事、立派な事をすれば良いというわけではなく、母として何が一番大切か、忘れない様に生きていきたいなと思いました。
あと、予定日が3ヶ月後で、出産の痛みに凄くビビっているここ最近ですが、心をどこかに置き忘れてきた裕一くんが命の大切さを感じれる瞬間、命を奪った事の重みをようやく実感した瞬間を見て、少し勇気が湧きました。
「出産の痛みは女の宿命・通らなければいけない壁」と思っていましたが、これを見て「命を生み出すことが出来る女は素晴らしい生き物なんだ、痛い思いをして産む事も、女の特権なのかもしれない」と思えました。
ありがとうございます
久々に重く、読んでて辛い作品でした。
ネットの闇の深さとネット社会の恐ろしさ、人の心の弱さが存分に描かれた、とてもいい作品だと思います。
見ているだけの私達が一番気をつけなければならない事がきちんと書かれているのもまたいいですね。
加害者もまた被害者でありうる事、マスコミやネット住民、テレビや新聞を見ているだけの、全くの第三者が新たに加害者となりうる事。
正義面してネットに情報を上げては拡散し、加害者を徹底的に攻撃する自分勝手なその行動は、被害者宅に押しかけて写真だインタビューだと言いながら攻撃する自分勝手なマスコミと何一つ変わりやしない。
そしてそれらの行動がまた、新たな被害者を生み出しかねないという事を、誰1人として考えもせずに行動する。
それを煽るのもまたマスコミです。
手柄や名声、トップ記事やセンセーション、そんなものしかない癖に被害者遺族を大いに苦しめる。セカンドレいプみたいなもんですね。
改めて不愉快な存在だと思いました。
被害者遺族と加害者の家族が歩み寄るなんて、一番の皮肉。
身近な人にでさえ理解されず、寄り添っても貰えず、好奇の目で見られたり腫れ物扱いしかされない。
ともあれ被害者の母と加害者の母、相反する中で共通点があり、またお互いを思いやる事が出来る、そんな人が今の世の中にどれだけいるのだろう?
被害者遺族、加害者家族、加害者本人。
そして、そこに寄り添う福祉の方々。
全員の気持ちが痛いほど伝わってくるし、本当に色んな事を考えさせられました。
少年犯罪の闇の深さを常に作り出しているのは、家族は勿論、無関係であるはずの我々大人だという事を忘れてはいけませんね。
私も子育て中ですが一人一人をちゃんと見ることが出来ているのか不安です。
子供たちに淋しい思いをさせていないだろうかと考えさせられました。
被害者の母、加害者の母の気持ちも痛いほど伝わってきます。
育児中の母ならついやってしまうような、自分も同じような状況になりかねない設定に怖さを感じました。
子育てでイライラしがちな毎日でしたが、本作を読んで「我が子が当たり前に生きていることの幸せ」に気づかされました。
同時に自分が我が子にとっていい母親であるのか…について考えるきっかけになりました。
読み終わったあとに子どもを抱きしめたくなる作品。