【ネタバレあり】欲望の聖女令嬢テレジアのレビューと感想（3ページ目）

オススメです

作者さんは安っぽいエログロ作品も多いのですが、この作品は原作者がしっかりしてるのでとても読み応えがあります。冒頭のレディコミ風描写で全編を判断するのはとてももったいないです！

主人公は、フランス革命の進行の中で左傾化しテロルまみれになってゆくロベスピエール一派を一掃したテルミドールのクーデターの原動力となった、「テルミドールの聖母」と呼ばれる女性です。五総裁政府時代にジョゼフィーヌ、レカミエ夫人と並んで「三大美女」と言われた人でもあります。
何が一番驚くと言って、この時彼女は弱冠二十歳そこそこなんです！なのにこの知性、洞察力、勇気、行動力。
ほとんど奇跡です。
もう一つの見どころは、大革命以前の貴族階級の風俗や生活を詳しく描写している点です。
一見の価値ありです！

面白い

この作者さんは好きです。情事物ばかりのイメージがあったのですが、真面目に色気を出しながらもしっかりとしたストーリーの作品を描いていて楽しいです。

大好きな作品

何年か前に女性週刊誌に載っていた時に読み、ちょっと際どいシーンが多くて赤面してしまいましたが、テレジアの美しさと聡明さで困難を乗り越えていき、革命の起こる中を懸命に生き抜いたのが伝わってきます。

エッチエッチエッチ

欲望の聖女とはよく言ったもので、この子肉欲一直線。お貴族様とは気楽な商売ですこと〜。欲のために奔走するさまは頑張ってほしいと続きが気になります。

欲望に正直に

テレジアってすごい人ですね。やっぱり美貌があるから自信もあるし、すごい時代の人だけど、自分に正直に、生きられて羨ましいと思うところもあります。当時の時代の習慣とか、おかしなところがあって勉強になります。森園先生の絵が好きです。

実在する人物

このストーリーの主人公のテレジアは、フランス革命時に実在した人物です。
恋を謳歌しつつ実生活や時代に合った進歩的な考え方を学ぶ方で読んでいて憧れました。

伯父様は本気だったのに
‥遊ばれた感じがかわいそう。
この女の子は、常識のわからないのか
先行きが不安になります。

実話に基づいている

この作品は、実話に基づいているそうです。伯父と肉体関係を持ったときは、まだ13歳くらい？　おそろしや。こんな性に奔放な女の子っている、、、か？

悪時絵の働くテレジア…

初めての初恋が、親族…というのが非常に共感を持て読んでしまいました。でも題名からこれからも他の恋愛をして成長していくということなのかな…。ポイントがなくてこれ以上は読めませんでした。

世界史に興味ない私ですが、主人公のことが気になり調べてしまいましたよ。この作品には生涯が描かれてはいませんが、ファッションリーダーとして社交界に影響を与える程の人物だったようです。少女時代から美貌に加えて聡明な頭脳を持つ彼女は、自分の価値を理解して才能を発揮しまくったのでしょうね。原作者さんにしろ漫画家さんにしろエロが代名詞みたいなものなので仕方ないかもですが、ナポレオンの逆恨みとか、晩年のビックリするほどの隠居的な生活とかも描いて欲しかったなと思います。でも彼女のエロ遍歴的には、この作品の表現で問題ないか(笑)