【ネタバレあり】ルサンチマンのレビューと感想

意味がわかるとビックリするラスト

ゲームが発達した近未来を舞台にした近未来SFです。

主人公はデブ・ハゲ・貧乏の30才。
どうしようも無い男が不思議な美少女ゲームと出会い、事件に巻き込まれていく･･･といったストーリー。
後半がバタついた印象ですが、これは連載打ちきりという事情があったようです。それを加味すると、うまくまとまったラストだと思います。

印象深いのは主人公の友人(ブサイク)が「現実を見ろ！俺たちには仮想現実しかないんだぞ！」というセリフ。
「現実」を諦めゲームの虜となった男の姿に滑稽さと悲哀を感じてしまいました。
作中の「仮想世界」と「現実世界」の落差が作品全体の大きな見所だと思います。



↓ネタバレ注意

４集の表紙の絵、読んでいる時は意味がわかりませんでしたが、ラストを見て納得！
月子ちゃんが「弁当屋」で働いてる！！
見事な「その後」の演出に脱帽しました。
こんな未来が待ってるのなら、たくろーの15年は無駄な時間ではなく、月子ちゃんを「現実」にするために必要な時間だったんだなと、しみじみ感じました。
作中には描かれてませんが、ハッピーエンドなんだと感動しました。