【ネタバレあり】少年濡れやすく恋成りがたしのレビューと感想

昔愛読していたお話です。もう一度読んでみてもやっぱり奥深くて面白いです。
少年を取り巻く環境と、揺さぶられ続ける心の動きが本当に秀逸です。

教師と学生の禁断の愛　というより　誘惑して落とした生徒が　家族や友達をすて　性に迷う話。　現在では犯罪として　ワイドショーに上がりそうな話ですね。先生の過去　同居する男　隣の住人　主人公をモノにする女子高生　全てが犯罪の匂いがするけど・・・

この先生の作品はなんか、年頃の子達がどこか寂しげに大人になっていくような感覚。
今回の主役は男の子。
女教師から大人にされて、この先どんな大人になっていくのか…

最初の先生が衝撃的すぎてなんだかよむきになれなくなってしまいました。
こんな先生がいたらきもちわるいし。なのでリタイア

恋愛漫画かと思ったら、先生が怖い。
昔の漫画だから？
まだ無料分だけなので真相が分かりませんが、読むか悩みます…。
思春期にこんなことされたら、主人公の性癖とか色々こじれそう…

昔読んだ記憶が、だいめい、おぼえてたけどないようがおもいだせなくて、よみかえしてるかんじです、子供のころには、はあくできなかったないようも、

抗えない人生。

懐かしく読みました。
欧彦は担任の笹尾との情事で身も心も開発され
段々と危ない世界にハマって行きます。
娼年は抜け出すことは出来るのか。

同級生の彼女との接点が唯一
欧彦を現実の世界に繋ぎ止めておける存在なんだけど
彼女も蜘蛛の巣にかかった様に次第に堕ちて行く。
でも、純粋さ故に唯一の救いです。

ヤクザの並木もバイセクシャルでいいですね。
危ない男だけど笹尾のことは昔から手に追えない様です。
欧彦の同級生である小暮が並木に抱かれ
どうしようもなく狂って行く。
みんな性で繋がっていてまともな人間が見当たらない。
そもそもまともとは何なのか。
普通って？
みんな何かしら抱えていて狂ってます。

私は加夜子が好きです。
政治家の私生児として生まれ
自身で人生の選択を許されず籠の鳥の様に儚げ。
好きな人がいながら、諦めなきゃいけないことを知っていて自分の与えられた人生に逆らわない。
ある時、ヤクザの息子との縁談が持ち上がります。
自分は駒だと、パイプラインだと泣き叫びますが抗えないことを承知している。
生まれとはこういうものだと読み手も思い知るのです。

しかしながら、夫になる人物も同じく
自身で人生の選択が許されず、ヤクザになるしかない抗えない人生を孤独を紛らわしながら生きて来たのでした。
太陽の下を歩けない人生。色々なものを諦めなければならない虚無感。
加夜子もまた日光アレルギーという性質上
太陽の下を歩けない。
似た者同士のふたりが抗えない人生を共に歩むことに気付きがある。
高口先生はこういう展開、本当に上手いなぁと思えるのです。

懐かしい

昔、この先生の作品が好きでよく読んでいました。懐かしくて読んでみたけど…今読み返すと恥ずかしいような内容ですね。子供だったから、面白いと思ったのかも

24歳にして、この貫禄と落ち着きとセクハラ…笹生先生怖すぎます。
教師という職をなげうってまで、複数の生徒にセクハラしてバレてもちっとも動じず、更に欧彦君を追い詰め弄び続ける、真意はまだ不明ですが底知れない不気味さも感じます。
欧彦くんの行く末を知りたいような、知るのが怖いような、複雑な気持ちになります。

スキャンダラス

昔、少しだけ読んであまりに衝撃的すぎて離脱してしまった作品です。時が経ち読んだ感想は…やはり衝撃的。主人公が純で儚くて、読んでいて胸が苦しくなります（良い意味で）