月下の棋士 3巻
あらすじ
▼第1話/ノータイム▼第2話/遊び駒▼第3話/三段リーグの一番長い日▼第4話/裸玉▼第5話/壁▼第6話/投げ場▼第7話/祈り▼第8話/神の見えざる手▼第9話/攻防▼第10話/凌ぎ▼第11話/力将棋 ●登場人物/氷室将介(奨励会会員。現在三段)、滝川幸治(プロ棋士・実力名人制第5代名人) ●あらすじ/三段リーグで連勝中の幸田と対局し、もう指し手がないと諦めかけていた鈴本だったが、自分の力を信じろと将介にいわれ、勝つ方法を見い出した。しかし、自分一人の力ではないからと自ら負けを宣言してしまう(第1話)。▼リーグ戦開始から16試合が終了し、全勝は将介、幸田、次いで1敗の鈴本が最終戦までもつれこんでの三つ巴の様相を呈してきた。しかし、将棋がつまらないと思い始めていた将介に鈴本の師匠・刈田は、鈴本が今、いかに将棋を楽しんで指しているか、将棋に惚れてるかを話す。そして、最後に将介が鈴本に負けると言い放つのだった(第2話)。 ●本巻の特徴/今回の三段リーグ戦で昇段できなければ規定により奨励会から脱会、プロへの道も閉ざされてしまう鈴本の気迫がすごい。500手以上におよぶ、長帳場を凌ぎを削って戦うふたりの姿に、鈴本の妻の祈りや出産、滝川の行動などがからめられて一気に描かれている。 ●その他の登場キャラクター/鈴本永吉(第1話)、幸田(第1話)、鈴本の師匠・刈田升三(第2話) ●その他のデータ/巻末名人録・月下棋人の譜三「升田幸三」(将棋史上の大ヒーロー、昭和32年に名人位に就いた)
この巻の収録話
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