4.0
懐かしの80年代(^^)
今のようにハデでない静かに恐怖の話っていいなぁ。曽祢先生の作はリアリティがあって切なさもあって好きです。
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今のようにハデでない静かに恐怖の話っていいなぁ。曽祢先生の作はリアリティがあって切なさもあって好きです。
懐かしくて読み始めたのだけど、
ふいに、なにかのコミックスで、飼い猫が行方不明になったけど、くさくて汚い猫だったから、まあいいか!というエッセイ漫画を思い出し、そちらにゾッとしたのを覚えている。作品の陰湿さも相まって、ある意味、こういう作品を書くのには向いているのかとも思う。
話もキャラクターも、結構独りよがり。
いじめどころか犯罪じゃないの?って酷い事してるってニュース記事等でよく聞きますけど、何だかリアルで怖いですね。
ホラーも怖いけど、リアルで追い詰められるのは本当に辛いし怖いなと思いました。
こういうところは、曽根まさこ先生の上手さなのでしょうね。
表題作「私が消えるとき」はとても良かったです。
「愛さずには居られない」がとても怖かった…
最初からヤバイやつだとは思ったけど、単純にストーカーの話です。
怖いだけで後味悪いし得るものが無かった;;この先生の作品では珍しい…
消えたいなと思う事はあったけど…本当に辛いのは…人といてるのに空気か透明人間みたいな扱いをされた時だろなと思う。だから、自分を大切に…人を大切に…命を大切に…って曽根まさこさんの漫画を読みながら思う。
他の短編とかも読みましたが、展開は似たような感じの話もあるけど、どの話もしっかり練られてて、よくこんなにネタがあるなぁと感動します。
単純な怖さじゃなくて、人間の闇の部分とか日常に潜む恐怖を扱っているような印象で、そこが良いところかなと思います。
「消えたい」とは思うけど、実際消えたら自分はどうするだろうと結構本気で考えてしまいました。
周りから色んな事を吸収しながら、自意識も過剰になりがちな時期は「消えたい」と思う事が多々ありますが(笑)
おじさんに出会えて良かった!
個人的にこの作者の作品が好きです。とくにファンタジーや怪奇ものが好きでしたが、この話は非現実的ではないにしろ、ファンタジーでも怪奇ものでもない気がします。私は面白かったです。