あらすじ

人タラシなオープンリー×自分を押し隠すクローゼット――正反対な二人が織り成す、大人の恋の行方―― 目を惹く容姿や首元のアザに集まる視線が、息苦しくて怖い――過去のトラウマから、ストレスを抱えると花弁のように広がるアザに悩む星(せい)。普段は地味メガネに首元までスーツを着込み、隠して過ごしている。そんな彼が想いを寄せるのは、取引先のデザイナー・阿武(あぶ)。ゲイだと隠す自分とは違い、オープンで人タラシのイケメンだ。ある夜、ストレス発散で訪れたバーで阿武と遭遇! しかも星だと見破られてしまう!! 「俺とセックスして、アザが消えるか実験してみる?」お人好しな阿武の提案で、恋人のような関係が始まって!?

みんなのレビュー

5.0

2024/12/30 17:17

こんな感じも好きです

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「暗がりで口づけを」を読んでから。ずっと追いかけている作家さんです。

前述の作品や、「くそくらえ純愛」「ミッドナイトストレイアニマルズ」「ノイズの空にカナリア」など過去の作品には暗い雰囲気が漂っているように感じていました。キャラクターたちのそれぞれの悩みや苦しみが深く、登場人物たちの表情に（風緒先生の画力がそれを際立たせていて）胸を締め付けられました。

本作品「クローゼットにお星さま」は過去の作品と比較すると、阿武さんの星さんを思いやるような優しげな表情や、困惑していながら、惹かれていく星さんの戸惑いの表情などに過去作品ほどの暗さは感じられないかなとおもいます。まだ優しい世界、かな？と。

「ニュースにならない恋ですが」「泣きっ面に花」も同様かと思います。以前はドヨーンと落ち込んでしまうくらい感情移入してましたが、最近の作品は読後ハッピーになれますので、これはこれで好きです！

by 井菜