【ネタバレあり】初夜の翌日に離婚した没落令嬢ですが、何故か元夫につきまとわれています 【短編】のレビューと感想

絵は好みではありませんが

題名だけ見ると、よくある「溺愛物」かと思ったのですが、没落した令嬢のリアルと下町の女性を取り巻く現実に目が離せなくなり、ついつい課金してまで読んでいます。元夫は家柄の良いダメ男だったようですが、主人公に寄せる気持ちは純粋なように感じます。
今のままでは主人公の未来は絶望しかありませんが、元夫とやり直す事は出来るのでしょうか？
問題は借金ですよね。ただ父親の立場に立てば少し同情の余地はあります。祖母が節約家だったのは一面で良い事なんですが、領地経営などをちゃんと教えてなかったのでは？それで祖母がナクナッタラ反動で無謀な行為に走ったのかも……
しかし病気の妻を放置したのは許せませんね。娘は嫁がせたから何とかなると思ったのかも知れませんが、病気の母親を見捨てられない優しい娘だった事を、忘れてたんでしょうか？
まだ半分も読んでませんが、成り行きが気になるので課金して読むつもりです。
しかし下町のリアルさは以前読んだフランスの小説を思い出します。没落した貴族、小さな劇場の売れない女優、貴族のパトロンに媚を売る少女、生活の為にショウカンにミウリする女性、ロクデモナイ男を養う女……読んでいて気持ちが暗くなりましたが、著者は当時は誰でも知っている文豪でした。
この作品はどんなふうに結末を持っていくのでしょうか？健気な主人公と人の良い元夫が幸せになれるとは思いますが……

9話まで

うーん、ちょっと元夫が元妻に付きまとう動機が不明

産まれた瞬間から超美形で母親に「私は天使を産んでしまった」と言わしめた、ってほど美形に見えないのはまぁ置いといて笑

人生ずっとモテモテ、女性が列をなして…いればまだいいけど下手したら同時進行
見かねた親が「結婚相手には真面目で現実的で身持ちの固い女性を！」と目をつけられた主人公

騙されて資産を失った主人公パパは、娘の結婚までひた隠す
相手の家から金を引っ張ろうとしてるとかでなく、自分は失踪
結婚させちゃえば家族の面倒くらいは見てもらえるだろうという、甘っちょろいけどクズでもない実に中途半端で人間らしいパパではある

初夜の後に手紙で事実を知った主人公は、そこで真面目さを発揮して即離婚！
元貴族令嬢という身元は隠さずに酒場で働く主人公、そこに元夫が通い詰めてくる
…という流れ

たった一日どころか一晩の妻をわざわざ追いかけ回すかなぁ？と、まず疑問
付きまとうくらいなら離婚を止めればいいのに、ともう一つ疑問

夫の爵位の方がだいぶ上だし、双方の合意がないと妻側から一方的に離婚はできなくない？
女性関係を親に心配される人が、純潔の責任ってのもピンと来ないし

主人公の「父親を恨んではいないけど、事情も何も言わずに居なくなったことに怒っている」って発言は、普通なら夫に対して同じことしてる"おまゆう"状態なんだけど

婚約期間すらないか、あっても短そうな、結婚生活も送っていない夫婦と
生まれてから生活を共に過ごしてきた親子とでは、さすがに比較にならないよなぁ？

無料試し読みのみ読了。
なるほど。主人公は実家の借金問題で離婚を決意したのですね。(一方的に)
あんなにおモテの旦那様がなぜ主人公を見初めたのかが気になります。