みんなのレビューと感想「囚われ令嬢は絶対君主を手なずけてしまった」（ネタバレ非表示）（3ページ目）

ん〜、時代に合わないな…

　ん〜、このお話、どこかモデルになっている国や地域、時代があるの？後宮やハーレム、大奥など、ある程度の「事実」をもとにした「未婚女性の共有」なら、まあ、そういうものが必要とされた時代だったから…で納得するけれど、本作は多分、作者さんの創造の世界。そこに、敢えて「人質の掠奪」「未婚女性の共有」「初夜権」的なものを入れてくるって、正直？？？どこぞの人権団体が抗議してきそうです。
　特にカルタゴの設定で、「オオカミ」が重要な位置を占めているとしたら、「未婚女性の共有」は、狼の生態としては、かなり異質。犬科は、結構義理堅いはずですよ〜。設定をドラマチックに演出したかったのか、それとも、ヒロインを追い詰めたかったのか、作者さんの意図はよく分からないけれど、今一つ整合性に欠けている感じがします。
　それでも、褐色のヒーロー(最近、流行っていますね)ターンは、ネイティブアメリカン風のクールガイだし、ヘルセは、ちょっと考えが甘いけれど、責任感だけは一丁前だし…で、この二人が、今後どのようにして、お互いへの理解を深めていくのか気になります。何たって「文化の違う二人が体で理解を深めていく濃密ロマンスファンタジー」ですもんね？