【ネタバレあり】じゃあ、あんたが作ってみろよのレビューと感想

鮎美がかっこいい～

やまとなでしこって感じだった鮎美が弾けた。自分を殺して、モテる女のコを演じているうちに、本当の自分がわからなくなっちゃたんだね。でも結婚する前に気づいてよかった。そして、勝男。この人、自分を素直に見つめて変えようというところが、意外だったし、高感度アップ。なかなかこういうことはできないと思う、ラストはどうなるの？ 変わった勝男と、弾けた鮎美が、もう一度出会って、お互いを再確認したら素敵だなと思う。

慣れて惰性で付き合っているというか、居て当たり前の彼女を軽視していて、めっちゃ後悔しながらも、自分を磨いていく、それまで人生失敗知らずの男の話です(笑)多分。

読み進めていくと深いです。かつおだけでなく、あゆみも男は･･･やモテる女子とは、を家族やメディアから影響されて思い込んでいたことに気がつきます。そこから、新しい経験を経て、自分らしさや違う視点を身につけて行きます。

無料分以降も面白いからおすすめしたい！！

まだ全然途中だけど、無料分以降も読んでみてよかったって思ってるし、他の人にも読んでもらいたい！カツオもあゆみちゃんも変わっていく、変われる人もいるよね、って希望がもてて明るい気持ちで今のところ読めてます。出てくる食べ物飲み物もおいしそうだし、宇宙人夫妻のペットが意外と大丈夫なあゆみちゃんとか小ネタも面白いですw
絵がなんか昭和っぽいのも個人的には好きです。

思いっきり男尊女卑でクズな主人公がどんどん変わっていくのが面白いです。根は悪い人じゃないけど、彼女への態度はなかったよね。元の関係に戻れることはないかもしれないけど、彼女との再開が見てみたいです。

じわじわくる

無料分7話まで読みました。
最初は主人公勝男にイラッときて、「うるせーこいつ！」
と思っていたのですが(笑)
読んでいく内に、素直だしいいやつじゃんと思えてきました。
自分を振り返って考え方をアップデートするって、なかなか出来ないよね。
正直絵はあまり好みではないのですが、読んで良かったです。(無料分だけですが笑)

よくあるストーリーではない

冒頭はモラハラ系夫に従順な妻が反撃していくような話に見え、最近この手のストーリー多くて飽きてきたな…と思っていました。

しかし、読み進めると、妻が出ていった後の夫はとても反省して、いかに自分が愚かだったか一つずつ確かめていっているようでした。偉そうにしていても、よほど大切に思っていたのだなと感じました。

妻もただ控えめで従順だったわけではなく、意外と計算高いタイプだったというのも面白い展開。

果たして妻は戻ってくるのか、夫は完全に改心するのか、結末が楽しみです。

6話まで読みました

主人公がTHEモラハラ。こんなのを昭和の遺物と呼んだら昭和に失礼。
けれど、彼女に捨てられ、同僚に呆れられた後に、自身を見直す姿は好感が持てます。

作者さんお見事

とても画期的な作品だと思いました。

可愛い彼女が作ってくれる美味しい料理を食べて、いちいちつまらないダメ出しをするモラハラ主人公・勝男。自分は料理が全くできないのに、ダシがどうだとか知ったようなことを言ってえらそうにしています。
そんな勝男に対し、彼女はいつもそれを従順に受け入れ、素直に謝罪していました。
ところが。
記念日に自信満々にプロポーズをした勝男ですが、彼女にあっさり振られます。ここまでは、比較的よくあるモラハラ男のストーリーです。好き勝手に威張り散らした末に振られて、ザマアミロと。

私が読んでいて作者さんすごいなと思ったのは、失意の勝男が彼女の気持ちを知ろうと、料理を始めてみたこと。こんなにも昭和な思考のモラハラ彼氏がとったまさかの行動に、この作品の意義を感じました。
とはいえ人はすぐに変われるわけではなく、まだまだ勝男は周囲にイタイ発言を連発してしまいます。それでも彼女の気持ちや職場の後輩の気持ちを知ろうと、積極的に料理をしたり、未知の食べ合わせに挑戦したり、他人に歩み寄ろうと努力を続けます。

現実にも、女性側が『じゃあ、あんたが作ってみろよ』と言いたくなるモラハラ男は星の数ほどいますよね。この漫画の序盤を読んで、まさに『私の彼氏と同じだ！』『うちの夫が描かれてる！』と思った女性は多いはず。
でもそのあるあるだけでは終わらない、救いようのないモラハラ男にもこんな気づきがあったなら……と、ひとすじの希望を持てるような、そんな作品です。

CREA夜ふかしマンガ大賞受賞で紹介されていて、作品あらすじを見て興味持ちました。他にも、ジェンダーとか扱っている作品が気になっていますが、この漫画の良いところは、振られた主人公が、何故相手が嫌な気持ちになってしまったのか、自らが実践して感じとっていく姿勢。あー、そんなこと言ってしまって。と思いますが、そこから何かを学ぼうという姿勢は応援したいです。